202509/05掲載

新潟県佐渡産アラの刺身

アラは新潟県を代表する魚である


新潟に行ったはいいが、あまりにも慌ただしく、最低限の買い物しかできなかった。
旅の疲れがとれた木曜日(2025年9月4日、八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に行くと新潟県佐渡石原水産からアラが来ていた。
佐渡をはじめ新潟県を代表する魚のひとつがアラである。
なんとなく縁を感じて買ってみた。
体長43cm・713g なので関東でいう「小アラ」よりも大きく、「中アラ」というべきだろう。

とりあえず刺身を造る。
水洗いをして三枚に下ろし、皮を引き、腹骨を大きく取り、血合い骨を抜き、皮を引く。
やや薄めに切りつける。
それほど脂がのっているわけではないが、アラのよさはうま味と上品な舌触りにあり、なので気にならない。
それにしてもうま味が長々と続き舌の上でだれない、その上、後味がいい。
ついつい箸が伸びる、といった味である。

だから年がら年中関東の市場に置かれ、いつも高値がついているのだ。
端的に言うと、アラを食べることは贅沢をすることなのである。
酒は新潟県新潟市内野町の「鶴の友」。
地味だけどアラの刺身に合う。
箸も止まらず、酒も止まらず、とあいなる。

アラは年がら年中高値をつけている


アラはあまり一般的とはいえない魚である。
どちらかというと料理店が主に使うものだが、見つけたらぜひ一度食べてもらいたい美味な魚である。
北海道南部以南のやや深場に棲息している。
体長1mにもなる魚で、姿はスズキに似ている。
太平洋側よりも日本海側に多く、水揚げも日本海側の方が多い。
関東では古くからの高級魚として人気が高い。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。

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アラのサムネイル写真
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