ブリのマリネにスリカンボ
脂のあるブリのノンオイルのマリネがジンに合う
ブリ半身で何品作れるか? 失敗したのもあったけど数えるのは嫌になるくらい作る。
マリネは最近、夕方とか深夜にジンハイボールを飲むために、オキアジで作り、ブリでも作った。
ブリに好きなものをできるだけ投入したら、見た目の地味なものが出来上がった。赤が足りないなんていうプロっぽいことは考えたくもないので、ありのままにしてみた。
素がいちばんいいと思っているのだよ。
今回、ケーパーとスリカンボ(イタドリ)の塩気が別種で、別種の塩気が混ざり合うと新しい塩気になるのに始めて気がついた。
当たり前だけど、ケーパーの塩気は柔らかい。
スリカンボは酸味があるので棘立った塩気である。
粗挽きの黒コショウの辛味もいい感じだし、最近、好きになって多用している生のタイムもいい役をこなしている。
北海道根室産ブリのすごいところはこんなにたくさんプラスしても、その脂のとろっとした舌触り、甘味が浮き上がってくることだろう。
ブリが全体をまとめる役割を担っているようにも感じる。
ここに大量投入したライムの酸味がきて、ジンハイボールを喉に流し込むと爽やかな気分になる。
普通は出合わないだろう素材を組み合わせてみる
八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産で北海道根室産11kgのブリを、もちろん丸ごとではなく、半身を買う。
ちなみに最近、北海道のブリのほとんどが活ジメである。
以上は前前前々回書いた。
三枚に下ろし皮を引いて、細かく切る。
ここに刻んだケーパー、粗挽き黒コショウ、大量のライムを絞り込む。
塩加減をみて、塩を追加しようとしたら、間近のボウルの中の塩出し中のスリカンボ(イタドリ)が目にとまる。
三重県鳥羽市安楽島の出間リカさんにいただいたものだ。
ごま油で炒め煮にしようと思っての塩出しだが、少しかじってみると塩気が強くておいしいではないか。
刻んで塩代わりにする。
ある程度マリネしたらタイムを加えて出来上がり。
念のために、池本惣一さんの器は天地逆使いです。