暑すぎても大丈夫、スギのセビチェ
夏は強烈な辛さと塩辛さに結婚してもらいたい
セビチェは高野潤の書籍で知り、だいたいのところしかわからないので、ペルーに何度か行っている知り合いに作り方を書いてもらって初めて作った。
結局のところ、今の今まで本物を知らないので、少々不安ではある。
ただ、ペルーに駐在していたという知り合いに、我が家まで来てもらって味見してもらったことがある。
「こんなものだろう」と言ったのでこんなものなのだろう。
気になるのは、ペルーでは穀物に合わせるための、おかずだ、という。
それなのに、こんなに酸っぱくて塩辛くていいのだろうか? なんて最近、また不安になっている。
特別わかりやすいおいしさではないが、ときになんとなく作るのが、我が家にとってのセビチェと言えそうだ。
さて、夜中になっても外気温は30度近くあり、体が欲しているアルコールは日本酒よりもスピリッツだ。
ここ数日立て続けに飲んでいる、アブソルートに合わせようとすると、いやが応にもセビチェを作ることになる。
スギは比較的お安かったのでいろんな料理を使ったが、セビチェもそのひとつなのだ。
これが実においしかった。
身がしっかりしていて味がある。
ライムの酸味や香り、尾鷲市の唐辛子、虎の尾の辛さにも、決して負けないうま味があった。
それにしても今年の虎の尾はやけに辛い。
そのひりひりを北欧のウォッカで洗う。
脳みそにオーロラが浮かんできた。