アサリ2つかみのボンゴレ
いつの間にかボンゴレというようになった、ボンゴレ
作っておきながらこんなことを書くのも変だけど、目の前にある一皿はボンゴレ(Vongole/ヴォンゴレ)という料理なんだろうなと思ったり、思わなかったり。
いつの間にか作り方を知り、いつの間にか作るようになったもので、正式に、というのはわからない。
ボンゴレ ビアンコ(Spaghetti alle vongole in bianco) とすると本格的でかっこいいかも。
昔、二枚貝のパスタは全部、ボンゴレでいいのよ、と言ったイタリア人に会っている。とするとサザエのパスタはボンゴレじゃないのかもなんて考えながら、アサリなんだから立派にゴンゴレ♪ ということに。
とりあえず、アサリ2つかみ入りのボンゴレがうまい。
パスタはスパゲッティで、デブな自分のためにアサリ多め、パスタ少なめにしておいた。
ただ、問題は、食べた後の液体がもったいなくてバゲットを少し食ってしまったことだろう。
それにしてもアサリとオリーブオイルが合体した液体は、めちゃくちゃでござりまする、くらいうまい。
バゲットがなかったら泣いていたかも知れぬ。
国産アサリはどんどん貴重な存在に
八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産でアサリを2つかみ買う。ボクの1つかみはだいたい150gなので300gである。
珍しく国産で上蓋を見たら「三重県産 あつみ水産」とある。
アサリの産地と言えば愛知県三河湾が有名である。三重県産は久しぶりかも。ちなみに最近、千葉県産はめったに来ないし、静岡県産はここ数年全く見ていない。
余談になるが、千葉県立中央博物館で、「アサリをめぐるなんでもあり会議」やろうぜ、なんて話で盛り上がった。
分類や、アサリの置かれている危機的な現状、模式産地(種が記載されたときに研究対象になった貝殻)が朝鮮半島南部のものだという話。
この国に住む人間は、ちゃんとアサリなど食用二枚貝のことを考えていないと危険だぞ、とかも。
ボンゴレはびっくりするくらい簡単料理
閑話休題。
ボンゴレの作り方はボク流だ。
スパゲッティ9分をゆで始める。
フライパンににんにく、鷹の爪、オリーブオイルたっぷり入れて火をつける。
にんにくの風味が立ってきたら鷹の爪を取り出す。
ここに流水でざくざく洗ったアサリを入れる。
口が開いたら、ゆで上がりのスパゲッティを入れて和える。
今、安く売られているスイートバジルをたっぷりちぎり入れる。
ちなみに塩は使わない。
アサリの持っている塩分と塩ゆでにしたパスタで、充分塩は足りていると思っている。
もの足りなかったら塩を加えて頂きたい。
10分前後で出来上がる。
パスタはイタリアの人達にとって、もっとも簡単なご飯なのだ、というのがわかる。