5月6日の朝ご飯の主役はシログチ
撮影したものを並べただけだけどシログチがあるので御馳走に
自分の食べているものをちゃんとメモしておきな、と言ったのは、まさかこんなところで会いたくないなと思った顔見知りのさる職業の人だ。まあ人間の体のプロが言うことだし、せっかく生まれて初めての健康診断なのだから、やってみんべ、と思った次第である。
1日の内で食事らしい食事は朝ご飯だけだ。他はものすごい量の魚介類料理を作っているので、ダラダラ食いとなる。
早朝からだって魚料理を作っているので、やはり朝ご飯も魚介類が主役なのは悲しいけど、これが現実だ。
この日の主役は高知県産シログチである。刺身にしてもっともおいしい魚だが、食文化的な理由で扱いが悪い。
だいたい全国的に見ても、本種を生では食べない。
昔、日生(岡山県備前市)でヒラ刺網を見ていたとき、見事な「ぐち(シログチ)」を見つけて、物欲しそうに見ていたら「ほらよ」といただいたことがある。
「刺身にしたらこっち(ヒラ)より上ですよね」
と言ったら、
「バカ言うでない(意訳)」
と言われた。
あれだけ魚食いに長けた岡山でも、シログチの刺身はそんなに普通ではない、ようなのだ。
ご飯、福島県相馬市タマゴヤの朝鮮漬、キウイ、ワカメの味噌汁以外をば。
シログチの焼霜造り・刺身/実に脂が豊か、身に張りがありうま味も豊かで、ご飯の甘味と一緒になって無茶苦茶でござりまする、と言うくらいうまい。
マサバのみそ煮/アニサキス探しのために大量にさばいたマサバの一部を、山内麹店(福島県南会津町只見)の梁取みそで煮たもの。塩分濃度の高いみそを少量使いにして作ったものだが、このみそ実に風味がいい。
平凡な料理の方が飯に合う、と食べたものを振り返るたびに感じる。