カツオ・マグロのテンタクラリア

人体には無害。食べても大丈夫


カツオを下ろしていると、ときどき筋肉内(腹部)に白いものが散らばっていることがある。これが条虫(扁形動物門条虫綱)のテンタクラリアである。
マグロ類にも寄生していることがある。
今のところ内臓の中では見ていない。
魚の腹部で見つかるものは幼虫で、最終宿主であるヨシキリザメなどの体内に入ると、成虫となる。

白い虫はおいしい証だという


円筒形で乳白色をしており、先端に4つの吻を持っている。
条虫(条虫綱)には健康に障害となるサナダムシなどもいるが、本種などは人体に影響を与えない。
それどころか、本種が侵入しているカツオの方が味がいいという。
参考文献/『魚介類に寄生する生物』(長澤和也 成山堂書店)


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