千葉市地方卸売市場には上物多し

仲卸は比較的水産物を総合的に扱っているのも千葉の特徴だ


千葉県には船橋、柏市、松戸市、成田市、そして千葉市に水産を含む市場がある。それぞれに個性があり、地域を反映している。
柏市は完全に消費地市場で上物も多く、荷の量も多い。仲卸が魅力的である。船橋市は東京湾を強く感じるところで、昔の築地を思わせるよさがある。松戸市は比較的安く、しかも仲卸が一般人に対して親切である、関連棟が魅力的だ。
千葉市地方卸売市場の水産棟は規模が大きく、上物あり、マグロ屋が多く、比較的廉価なものもあり、塩乾などもある総合的な水産市場である。
場内には、上物がたくさん並んでいた。生を扱うマグロ屋もあり、クエなどの超高級魚も並ぶ。

地物は少ないものの、日本各地からの荷に見るべきものがある


今回は荒天で地物少なかったが、地物という意味では船橋が内房に強く、千葉市は南房総、外房、銚子に強いのではないかと考えている。
今回、見に行った山利商店さんのように、水産物を総合的に扱う仲卸が多いのも特徴だろう。

買いたい物がいっぱい並んでいた


仲卸が減り、ちょっとだけ衰退傾向ではあるが、最上級のものを売る水産仲卸が多いというのは魅力である。
ボクなど近くにいれば、毎日通いたい、そんな市場である。

大都市にある大規模な市場だけど


さて、千葉市は巨大都市だ。人口は全国12位で、政令指定都市なので、千葉市地方卸売市場の商圏は大きいのである。
何度か行っているが、仲卸の数が減っている。
昔は中央市場だったはず。これほどに巨大な市にありながら地方卸売市場というのも寂しい限りだ。
千葉市など、千葉市地方卸売市場をもっと宣伝すべきではないか。
ちなみに千葉市などが使っている、市場に対しての「一般人」という表現は曖昧で意味不明だ。魚の目利きで、価値観がある人、あくまでも買い物に来ている人を「一般人」としていいのだろうか? それでは「一般人」ではない人とはなんだ、とならないか。
将来を考えると、比較的プロ相手の市場といえど、しっかり考えないと市場の未来が消滅する。

仲卸は奮闘努力をするときだ


山利商店の宮間透仁さんとは、郡山の田母神さんの話で盛り上がる。
話はそれるが魚の世界の似たもの同士はみな繋がっている。
そのターミナルとなっているのが田母神さんである。
こんな繋がりにも水産流通の未来を感じる。


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