エゾギンチャクでいいの? 岩川友太郎さん教えて

見た目は悪いがいい人生を送らないとこうはならない


八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に北海道別海町『丸イ 佐藤水産』からババノテが来ていた。
漢字は「婆の手」で、年寄りの女性の手のように節くれ立っているという意味だ。「母の手(ハハノテ)」ともいう。
昔、札幌中央市場で会った人は、「『身を粉にして働き、年を取り、手が節くれ立ち、(手の甲が)すすけたような色になった婆の手のようだ』という意味だけど、汚いという意味ではなく、尊敬の念を込めている」と市場人にしては詩的な表現をしていた。

形は巾着そのもので、意外に金運が上がるかも


標準和名は不明である。
エゾギンチャクがいちばん多いとみたが、エゾキンチャクとしているものも少なくない。
偉大な波部忠重は、エゾキンチャクガイとしている。
こうなってくると、タイムマシンにでも乗り、明治時代に時空を飛んで、命名者の岩川友太郎にでも聞くしかない。
ゴキブリ問題で苦労しているはずなので、21世紀のボクの疑問も解消してくれるよね。
ちなみに『日本近海産貝類図鑑 第二版』のエゾギンチャク、エゾキンチャクが図鑑と解説で異なっているのは、編集実務のプロの立場から言わしてもらうと、校正ミスだ。


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