めじの中骨だけで、ラーメンを1ぱい
たっぷり張った水が2分の1くらいになったら火を止める

3月、八王子綜合卸売センター、福泉でクロマグロの若い個体である、「めじ」55cm・2.5145kgを買った。大阪など西日本では「よこわ」だ。たくさん料理を作りすぎたので全部とりあげることはできないが、一部だけ公開していきたい。
じょじょに脂が抜けていきつつあるが、刺身で食べてもやたらにウマシだった。
今回は、「塩マグロ」を作り、煮物を作り、ポキ、ぬた、中落ちのかきだしも作ったが、みなそれぞれに美味だった。
プラス1品はラーメンである。
「めじ」の料理以前の処理をしている間に昼食の用意をする。
三枚下ろしにしたときの中落ちから身をかき出した後の骨を、多めの水に放り込んで、火をつける。
沸きそうになったら弱火にしてアクを徹底的に引く。
八角の小さな欠片、粒コショウを加えて、弱火でじっくりうまみを煮出す。
味が出て来たと感じたら鍋止めする。
この時点、丼の中は濃口醤油とコショウだけ

冷めたら濾して、ゆっくり煮立たせないように温度を上げる。
ラーメンの麺(1玉55円くらい)をゆでる。
温めた丼に生醤油をコショウを入れる。
濃口醤油がこくを産み、うま味もプラスする

スープを満たし、よく水切りした麺を入れて、からんだ麺をほぐす。
あとはネギをぱらぱら。
スープだけ飲んでも満足度が得られるのは、それだけうま味豊かだからだ。
これほどシンプルなラーメンはないと思っている

中骨を煮だしただけのスープと、麺と、醤油とコショウだけのもっとも簡単なラーメンだけど、手前味噌ながら、どこにも負けぬ味だと思っている。
スープに味があるし、麺と一緒にすするとなおうまい。
例えば酒とか紹興酒とか、などなど、できるだけ余分なものを使わない。
シンプルな我が家の自家製ラーメンは、今どきのあれもこれもすべてぶち込んだラーメンよりは増しな気がする。
だいたい今どきのニューウェーブなラーメンは高すぎる。
我が家の「めじラーメン」の原価は55円+ちょっとだけ、だ。
関連コンテンツ
サイト内検索
その他コンテンツ
ぼうずコンニャク本
すし図鑑
バッグに入るハンディサイズ本。320貫掲載。Kindle版も。
Copyright©2025 Bouz-Konnyaku All Rights Reserved.