深夜ムシガレイの骨せんべいで、3ヶ月振りのウイスキーハイボール
消費地では鮮魚でめったに出回らない地味なカレイ
ムシガレイ
2月12日。八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産のクマゴロウは久しぶりの釣行に欣喜雀躍、静岡県熱海市網代まで押っ取り刀で駆けつけた。まではよかったが、絶不釣だった。焼け糞になって釣れた魚を全部くれた。
という話を書いた。
この中にムシガレイが2尾混ざっていたのだ。カイワリ釣り、アマダイ釣りでお馴染みのゲストで、たぶんカモメの餌になってしまったり、そのままお帰り願う釣り師も多いのではないかと思う。
相模湾ではあまり人気がある魚とは言えないが、島根県など日本海側では「水がれい」と呼び、干もの原料として重要である。実際、島根県の干ものは絶品なのでお試しを。
ムシガレイは琉球列島、小笠原諸島、九州南部などをのぞく日本各地にいて比較的暖かい海域では沖合いの若干深い砂地にいて、冷たい海域では浅場にいる。新潟県の一部で「浅場ガレイ」と呼ぶのは日本海の海水温が比較的低いからだ。
骨せんべいはそのまま干すだけで完成する
骨せんべい
もらった当日は魚尽くめだったので、南蛮漬けにして当座食べることにする。
余った中骨は素干しにし、かたかたに干し上げて冷凍保存して置いた。
これが旅の前の慌ただしい日に役に立った。
深夜酒のともにしたのだ。
骨せんべいが料理と言えるのかどうかは疑問である。
自然解凍して、そのまま低温で揚げるだけだ。