09月27日、今季初イクラ、完成

今年の筋子はそんなに高くはない

筋子

今季、筋子はそれほど高くない。9月25日はたぶん一年ぶりくらいの筋子買い、イクラ作りである。
イクラは、頼まれて作ることもあるが、自分用に作ることは年一、二回程度である。
そう言えば、昔、テレビで芸人さんが市販のイクラをご飯に大量にのせて食べたのをそばで見ている。まさか食べきるとは思わなかったのに食べきったのである。イクラのだいたいの塩分濃度がわかるので、その根性はすごいなと思うけど、体に悪いことこの上なしだ。市販のイクラは塩辛くて食べられない。
イクラを自家製するのは塩分を限界にまで少なくするためである。

手をつけと熱いけど火傷はしない程度の温度で

イクラ作り

さて、今回買った筋子は0.24kgなので本当に最小限の最小限だ。ちなみにイクラは大量に作る必要はない。量によって味が変わらないからだ。
これで今回は塩イクラを作る。
ボウルに入れて水温65度前後の湯を加える。卵粒を束ねている皮膜が白くなったら、箸などでかき混ぜて卵粒をできるだけ卵膜や血管などから離す。

できる限り水分をきる

イクラ作り

一度湯を捨てて今度は流水で壊れた卵膜、皮膜、血管を除いていく。
ザルなどに受けて水切り、今度はザルにペーパータオルをしき、卵粒を入れて水分を半日くらいかけてきる。
水分を切った卵粒を密閉容器に入れて塩を加えるのだけど少しずつ加えて、少し塩分を感じるなと思ったら塩加減はそこまで。
清酒(今回は宮城県の綿屋の純米吟醸)を猪口一杯入れる。
日本酒ならなんでもいいと思うけど、あえて純米吟醸にしたのは気分の問題かも知れない。

酒の肴としても最上級

イクラ

これを毎日2、3回かき混ぜながら3日目くらいから食べ始める。
味からすると5日くらい寝かせた方がいいが、いつも待ちきれない。
酒の肴に卵粒、2、3粒ずつ舌に乗せて酒で洗う。
この瞬間はまさに極楽浄土に舞い上がったようだなと思う。
一度、シャンパン(?)で舌の上のイクラを洗ったことがあるが、これも抜群によかった。

イクラご飯くらい端的にうまいものはない

イクラご飯

ご飯にのせて食ってもうまい。ボクはどちらかというと、イクラのせご飯派かも知れない。
イクラというのは料理としては酒・飯二刀流やもしれぬ。


関連コンテンツ

サイト内検索

その他コンテンツ

ぼうずコンニャク本

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
魚通、釣り人、魚を扱うプロの為の初めての「高級魚」の本。
美味しいマイナー魚介図鑑
製作期間5年を超す渾身作!
美味しいマイナー魚図鑑ミニ
[美味しいマイナー魚介図鑑]の文庫版が登場
すし図鑑
バッグに入るハンディサイズ本。320貫掲載。Kindle版も。
すし図鑑ミニ ~プロもビックリ!!~
すし図鑑が文庫本サイズになりました。Kindle版も。
全国47都道府県 うますぎゴーゴー!
ぼうずコンニャク新境地!? グルメエッセイ也。
からだにおいしい魚の便利帳
発行部数20万部突破のベストセラー。
イラスト図解 寿司ネタ1年生
イラストとマンガを交えて展開する見た目にも楽しい一冊。
地域食材大百科〈第5巻〉魚介類、海藻
魚介類、海藻460品目を収録。