メカジキのムニエルこがしバターしょうゆ風味
メカジキの切り身はスーパーでも市場でも普通に手に入る
新しい下町である江東区、葛飾区や江戸川区ではなく、江戸時代以来の本来の下町、日本橋人形町の洋食店で食べた「カジキのバター焼き(ムニエル)」が実においしかった。
明らかに小麦粉をまぶしてソテーしたムニエルではあるが、決して正統派のムニエルではなく、日本の洋食というか、例えば明治大正期に初めて西洋料理に出合って、最初はそのまま受け入れて、徐々に日本人好みに作り変えたといったもの。だから「バター焼き」なのだろう。
注文して出てくるまでが早いのは、家族経営の店で、全員が持ち場、持ち場のベテランだからだ。
比較的たっぷりの油とバターでソテーして皿に盛り、仕上げに醤油を加えてソースとしている。
実に素朴だけど、意外に作ってみると難しい、そんな料理である。
とりあえず、市場の切り身屋でメカジキの切り身を買う。
面倒くさいのでその場で塩コショウして持ち帰る。
じっくりソテーして最後に一気にしょうゆでデグラッセする
帰宅したら、小麦粉をまぶして少し置く。
市場のよさは買い物をして帰宅しても、せいぜい午前8時時過ぎと言うことだ。
みそ汁を作り、冷凍しておいたご飯を戻している内にソテーする。
多めの油でこんがりとソテーする。
火が通ったら油を捨ててたっぷりのバターを加えて風味づけする。
切り身を取り出して醤油を足してソースにする。