とれすぎの小アジをいろいろ

小さいのにとても脂があって、うま味豊かだ


神奈川県小田原市、小田原魚市場の二宮定置のダンベ(大型水槽)をのぞいては小アジをおかずに持って行く人がいる。
体長13㎝・50gほどで、まさにボク好みでもある。
今回のダンベのマアジは人の口に、ほぼ直接入るという意味では未利用魚(直接人の口に入らず家畜や養殖魚の餌になる)ではない。
小田原名物の「アジの開き干し」になる。
ダンベではなく箱入りにして鮮魚としても競りにかけられる。
鮮魚はちゃんと小田原周辺でスーパーなど小売店に並ぶ。

市場関係者がおかずに拾っていくのは、干ものを作るのではなく、刺身に塩焼きに、普通に料理してびっくりするほどおいしいからだ。

それじゃ、全部、鮮魚で競りにかけろ、というのは無理な話である。
鮮魚で流すには多すぎるのだ。
ネンブツダイに小ムツ、フグ類が混ざる中で小振りのマアジを選別するのは手間がかかる。
大変なのだけど、選別しないと、ほとんどただ同然で魚粉になってしまう。
それを市場人は知っているので、すまん、すまんと言いながら持っていく。

ボクも4、5尾もらって、その日のお昼は刺身にして、あったかいご飯を食べる。
小さいのに脂が乗っているし、強いうま味がある。
佐賀県産の新米のおいしさがあって、取れたてのマアジの刺身なのだから、文句なしの昼ご飯である。

久しぶりに作った青ゆず風味の「みそたたき」


夜は「みそたたき(なめろう)」にする。
気温が高いときは酢をかけ回したが、この日は青ゆず(青い内に収穫したゆず)を香りづけに振る。
面白いものでマアジとみそはやけに合う。
本当は、翌日の「さんが焼き」に残しておきたいと思いながら食い切る。

小アジ、おいし、干ものにしてもおいしい


神奈川県小田原市には大小無数の干もの屋がある。
大手もあるし、魚屋がこつこつと開いて干しているのもある。
マアジは体長7、8㎝くらいから開き干しになるが、これはめったに手に入らない。
今回の体長12、3㎝は比較的手に入れやすく、脂もあってうまい。


関連コンテンツ

サイト内検索 (Google)

その他コンテンツ

ぼうずコンニャク本

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
魚通、釣り人、魚を扱うプロの為の初めての「高級魚」の本。
美味しいマイナー魚介図鑑
製作期間5年を超す渾身作!
美味しいマイナー魚図鑑ミニ
[美味しいマイナー魚介図鑑]の文庫版が登場
すし図鑑
バッグに入るハンディサイズ本。320貫掲載。Kindle版も。
すし図鑑ミニ ~プロもビックリ!!~
すし図鑑が文庫本サイズになりました。Kindle版も。
全国47都道府県 うますぎゴーゴー!
ぼうずコンニャク新境地!? グルメエッセイ也。
からだにおいしい魚の便利帳
発行部数20万部突破のベストセラー。
イラスト図解 寿司ネタ1年生
イラストとマンガを交えて展開する見た目にも楽しい一冊。
地域食材大百科〈第5巻〉魚介類、海藻
魚介類、海藻460品目を収録。