未利用魚未来編01 高知県宿毛「代金」の価値を上げる
漁師さんの手取りを増やすことに意味がある
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「代金」とは高知県宿毛ではまとまらない、ごちゃ混ぜの魚のことである。関東ではこれを「入合」という。
高知県宿毛市で、与力水産さんに会って、地元の水産物に新しい価値観を生み出していることに、水産業の未来を感じた。黒潮町カネイチ水産さんにも同じような動きがある。
今まで売れなかった「代金」をはじめ魚介類をどんどん競り落として、魚市場に並ぶ水産物総ての底上げをしているのである。
少しでも高値で売れて、売れ残りがないということは、漁師さんにとってこれ以上の朗報はないと思っている。
今、守らなければならないのは漁師さんであるが、水揚げした水産物に新しい評価を与えないと、漁師さんは守れない。
水産物とヒトとの関わりを調べているだけなので、ボクは水産業とはまったく関わりがない。あるとすれば水産業者に無償で情報を提供していることだけだ。
そんな水産業と関わりのない立場だからこそ、わかることがある。
日本の産地と消費地の流通業者の世界は、ともに二分化しつつあると言うことだ。
古くからのやり方のままで地道に利潤を求めている業者と、新しい情報をどんどん取り入れて新しい価値観を生み出している業者だ。
前者にも会っているが、ここのところ立て続けに後者、情報に敏感な水産業者に会っている。ここに未来を感じている。
宿毛では、すでに沖縄化が非常にすすんでいる
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国内各地が、温暖化によって沖縄化し、魚介類の種類が急激に増大して、総漁獲量が減少しているのだ。
16年前なら昔ながらのやり方でよかったとは思うが、今、それでは難しい。
昔のままの価値観でいるということは、今現在、水揚げされている多彩な魚介類を正しく評価できていないことになる。
写真は高知県宿毛市の「代金」だが、高値で売れる魚はそれほどないが、おいしい魚オンパレードなのである。
見る目さえあれば、消費地の料理人や消費者にとってお宝だらけと言える。
問題なのはこの雑多な魚を整理して消費者などに送り出すためには、それなりの労働力や資本がいるということ。
この魚たちの味のよさを知らしめ、提案できなければ、これからの水産業は成り立たない。
少しでも安く買い少しでも高値で売ろう、というのは昔は実に正しいことだった。
情報は無用のものとし、情報に価値を感じないと言うことは、現在では、今現在とれている水産物を正当に評価できないということでもある。
昔ながらの評価を続けることは生産者である漁師に対してマイナスではあってもプラスではない。
これを与力水産やカネイチ水産が変えてくれるのではないか、と思っている。
またボクにとって未知の水産業者の方もいるはずである。
