神奈川県、二宮定置のアイゴの「ぜんまい」

つまみと珍味佳肴は別で、アイゴのぜんまいはボクには珍味


徳島県海部郡竹ヶ島の刺網漁師さんで、「ぜんまい」をよく食べるという方に話を聞いたことがある。
「ぜんまい」のよさはあの強い臭みにあり、おいしいので5つでも6つでも食べられるというが、最近、食べる漁師がほとんどいないという。

「ぜんまい」は主に海藻類を食べるアイゴの長い消化管で、腹にゼンマイ状にくるくると巻きこまれて納まっている。
瀬戸内海東部四国側、徳島県で食べられていると思っているが、その範囲はよくわからない。

アイゴを料理するたびに味見のために「ぜんまい」を煮つけて食べている。
ボクはどちらかというと珍味佳肴のたぐいは苦手だが、ふなずしはやけに好き、という相容れないところがある。
徳島県の一部の漁師にとって、「ぜんまい」は普通の酒のつまみだが、ボクにとっては珍味佳肴でしかない。
要するに少量ずつ食べるもの、なのだ。
それにしても人の好みはひとそれぞれで難しいということだ。
旬を迎えているせいもあり、その臭みに強弱があり、あまり臭みのないものもある。
今回の二宮定置のアイゴは活けじめだったためか、臭いが非常に弱くて、しかも非常に濃厚な「ぜんまい」の味が楽しめた。

もちろん根っからの「ぜんまい」好き以外にとっては珍味なので大量に食べるものではなく、1尾分を3回に分けて、酒の肴として食べるといったものだが、久しぶりに「ぜんまい」のおいしさを楽しめた。

たぶんフォアグラ以上に濃厚で、しかも微かな臭みが、好ましい風味に思える。
アイゴを下ろすたびに「ぜんまい」を食べているが、ときに大当たりに出くわすが、今回がそれに当たる。
もちろん生粋の「ぜんまい」好きからみるとボクは、のようなものでしかないが、臭みの少ない「ぜんまい」はうまい。

旬のアイゴはやたらにおいしい


神奈川県小田原市、小田原魚市場で活けじめにしたアイゴはそれなりに人気がある。
アイゴは海藻を種に甲殻類でも環形動物でもなんでも食べる。
とくに7月から9月にとれるアイゴは脂が乗っていておいしいので競り場でも人気がある。
ただし、基本的にできるだけ早く内臓は除去すべきだ。

臭いのごく少ない「ぜんまい」は希である


まれに消化管である「ぜんまい」で、臭みのほどんどないものがある。
これに当たれば大珍味が楽しめる。


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