3月29日 マダラのブランダード

たぶんこれがブランダード


1月に何固体か撮影したマダラの最後の切身でブランダードを作る。ちゃんと習ったわけでもない、いかにも怪しげなBrandard というのがちゃんとしたフランス料理らしいとわかったのはインターネット以前のラルースかなんかの辞書を見てだ。
魚で作るリエットは暮らしの手帖で見て勝手に作っているものだが、こいつを初めて知ったのは合縁奇縁というか若い頃いろんな分野の知り合いが集まってワイワイやっていたときに、突然だれかが作り始めたのがこれ、だった気がする。もう一度、横浜の料理店でも食べているが、ボクはあくまでも運転手でしかなかったので、食べただけって感じだった。
考えてみると1980年前後にはインターネットもなく、ケータイ電話もなかったので、新宿や下北沢のへんなアパートに集まって、勝手に音楽を聴いたり、勝手に踊る人がいたり、絵を描く人がいたり、へんな料理を作る人がいたりというのがコミュニケーションというヤツだった。

材料を全部放り込む


ブランダードは要するに魚のポテトサラダのようなものだ。フランスではバカラ(タイセイヨウマダラの塩漬け)で作るのだと思う。
塩コショウしたマダラの切り身を玉ねぎやにんにく、ゆでたジャガイモと一緒にたっぷりのバターでいためる。

牛乳を少しずつ


ジャガイモ、マダラをつぶしながらソテーし、少しずつ牛乳をくわえて練り上げていく。
このときも玉ねぎ、ジャガイモを徹底的につぶす。

なめらかな食感にする


白コショウと塩で味を調え、なめらかーになったら出来上がりだ。
これにて冬の名残、冷凍保存のマダラの切り身がなくなり、春たけなわとなる。


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