2025年秋 高知旅日記1 高知市へ、高知市の夜飯

南国土佐を後にして世代よりもボクは若いのだ


9月下旬、高知龍馬空港に下りたってバスに乗り、高知市まで。
下りたのは「はりまや橋」のたもとだった。
「はりまや橋」が昔よりもちょっと橋らしくなっていた。
この橋のようで橋ではない橋は、民謡として有名になったわけではなく、ペギー葉山の『南国土佐を後にして』と小林旭の同名の映画のせいだ。
小学校の修学旅行で行った高知のコースには含まれていなかった気がするが、当時の教師が無意味だと思っていたせいかも知れぬ。
都内では晴れ間すら出ていたのに本降りの雨で、非常に暑いし湿っぽい。
バスで植物学なのか環境学なのかをやっている方に声をかけられた。
せっかくなので植物学的な疑問を教わる。

高知の繁華街はじょじょに淋しくなっていく


ホテルで汗を流して、京町、帯屋町を無意味に歩く。
新しい店は繁盛しているのかいないのか、古い店はどことなく暗い。

一時間しかいられませんが、って充分じゃない


いつもの『葉牡丹』が休みというのが実に痛い。
地元の方に聞いた、店を目指す。
席は空いていたが1時間だけなら、という時間限定である。
ボクの場合、1時間以上の長っ尻はしないので、カウンターに座る。
すごく繁盛しているみたいだし、店員さんも感じがいい。

時間限定なのでなにも考えないでとりあえず生ビール


「モンズマガツオ(スマ)の塩たたき」とスジアラ(標準和名)の刺身をお願いして、生ビールを1ぱい。
突き出しに、なんとなくお願いした「揚げ豆腐」がやたらにボリューミーだった。
食べにくいけど、味はかなりいけている。
酒は土佐鶴 銘鶴で、辛口ながら味と香りがふくよか。

迫力ありすぎの盛り合わせは土佐風、だろうか


刺身と塩たたきが来て、「揚げ豆腐」をお願いしたのが大失敗であることがわかる。
まだ半分しか食べていない「揚げ豆腐」が霞むほどに盛り合わせは迫力がある。

1切れを三口で食べる塩たたき、かな


塩たたき1切れが子供のこぶし大ほどもあるし、スジアラの刺身が非常にでかい。
これが土佐風なんだろうか?
塩たたきはスマなので、文句なしにおいしい。
炙り加減など絶妙である。
高知ではスジアラが至って当たり前の魚だ、というのがわかったのもうれしい限りだけど、これ以上は腹に納まらない。

高知の酒は文句なしにうまいとぞ思いける


食べる速度が急激に落ちたところで香美市土佐山田アリサワ酒造、「文佳人」をやってお終いにする。
この店、量を間違えると大変なことになる。


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