メバルの画像整理をしながら

今どきの魚類学者はすごいと思っているが、さかなクンてなあに?


都心に出たり、テレビ電話(なんていうんだろう?)とか、あまりに生活が苦しいので、なんでもかんでも引き受けている。
たまには本音を言わせてもらうと、水産生物と人との関わりを調べるのってとっても大変なのだ。
自己否定の繰り返しなので、精神的にも辛いし、めまいの症状が出てしまう。

さて、メバルは2008年まで1種とされていて、それが3種に分かれる。
それ以前に撮影したネガもポジもデジタル画像も3種に分けていないわけで無意味なものとなる。
比較的無意味ではない画像を整理していたら、ここ1週間でたぶん5時間くらい時間を消費している。
ボクは、日々大量の水産生物を撮影して料理しているし、テレビ電話とか、いろんな仕事上の相談とかがあるので、このメバル3種に費やした5時間だってバカにならない。

ただ3種に分けた魚類学者は何年もかけて、遺伝子まで調べているわけで、その研究に費やした時間は信じられないくらい膨大だろう。
3種に分けるということは19世紀、キュビエの時代にまで遡る必要があるのだ。
例えばタイプがフランスにあるとしたら、とか考えると息苦しくなる。

その話をテレビ電話で Dに話したら、「(2008年なのに)昔にもさかなクンがいたんですね」と言われてびっくりした。
さかなクンには会ったことがないので実力はわからない。
でもテレビを見ないボクにとっては、著書がない。
論文もない可能性が高いし、あっても第一著者論文はないんじゃないかな。
動物学はある意味論文が総てなので、ボクにとってさかなクンは無でしかない。
それをこのメバル3種に分けたある意味、偉大な魚類学者たちになぞるのはあまりにもハレンチじゃないかな?
思わず、Dにバカと言ったことは後悔しているが、本音だぞ、と言いたい。
念のために、過去に、さかなクンの番組のホンカキに対して不愉快だなと思ったことはあるが、本人に対しては白紙である。

会ってみないとわからないけど、さかなクンというのは魚類学者ではないと思っている。


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