2025年6月27日、スダチが100円以下になったので

今じゃボクはスダチ、スダチ、スダチ


スダチが1個100円以下になった記念に、スダチめも。
まだ早すぎるのにスダチについ手が出てしまうのは、徳島県人だからか?
明らかに自然破壊行為なので、罪悪感を感じる。
それでも買ってしまうのは、スダチは料理に使って見た目がいい上に、関東のスーパーで簡単に手に入るためだ。

念のためにボクは特に徳島にこだわっているわけではない。
香酸柑橘類は好きなので、ライムもレモンも、カボスもへべすも、新姫、酸酢も、仏手柑、摘果した温州ミカンでもなんでも見つけると買う。
スダチも徳島県産にはこだわらないで、神奈川県小田原産でも秦野産でもよければ買うので、多様性重視の香酸柑橘類好きである。

スダチは種名からするとユズで、ユズの突然変異のようなものかも。
植物の分類は非常に難解である、動物の数十倍系統分類が複雑で難しく、界門綱目科種とデジタルではなく限りなくアナログに近づいている気がする。
ということでわけがわからない。
しかも最近、亜種という考えかたが消滅している気がする。
それでもボクはミカン科ミカン属ユズの亜種スダチと考えている。

このスダチを初めて見て、味わった日はなんとなくおぼえている。
たぶん小学校のときで柑橘類の研究をしていた伯父が持って来た可能性が高い。
1960年代、それまで徳島県美馬郡貞光町(現つるぎ町)ではあまり馴染みがなかったと思っている。
初物は、こんこ(たくわん)にしぼって食べた気がする。

今では寒冷な地以外どこでも作っているスダチだが、1960年代は徳島県内でも珍しかった。
県内でも神山町が産地だが、吉野川沿いのボクの町からは非常に遠かった。
だいたい四国の鉄道は×印で、しかも神山町には鉄道がない。
例えば我が家から徳島市に汽車で出ると、急行で1時間前後で行けた。
もし当時、神山町に行くとすれば、我が家のミゼットで3時間以上かかっていたのではないか。

徳島県西部は本来ユズを盛んに使っていた。
アジの姿ずしにもユズの果汁を使っていたくらいだ。
こんなユズ度の高いボクの故郷もスダチのせいでユズ度が下がっている気がしている。
以上とりとめもなく。


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