アカガイ、サトウガイ、サルボウガイの比較
アカガイのようなものは、3種である

食用リュウキュウサルボウ属3種の比較。
愛知県一色はいまだに浅瀬が健全な状態で保たれている。東京湾も昔はこうだったのだろうという、そんな生き物が現に存在している。
江戸前、東京湾には古くは干潟にサルボウガイがいて、少し沖にアカガイがいた。東京湾でも外湾にはサトウガイがいたのである。今、この3種は生息しているものの、ほぼ水揚げがない。
余談になるが、サルボウガイとサトウガイの模式標本産地(学名がついたとき基準とした標本)は東京湾、アカガイはなぜか北海道となっている。
対するに一色には今回のリュウキュウサルボウ属(アカガイ属)3種が漁業の対象として成り立つほど生息している。
3種の比較。値段。
このサルボウガイ、サトウガイ、アカガイの値段は、サルボウガイがいちばん安く、サトウガイが真ん中あたり、アカガイがいちばん高い。
特に国産のアカガイは非常に高価で、市場で見かけるのは中国産ばかりとなっている。
3種の比較。足の色。
サルボウガイは黄色みの中に赤みが差す。
サトウガイは黄色みは弱いが赤みもそんなに強くない。
アカガイは赤みが強い。
3種の比較。味。
3種とも非常においしい。
サルボウガイ、サトウガイは味が似かよっている。
サトウガイの方が大きくなるので高いだけかも知れない。
アカガイも味では上の2種とあまり変わらない。問題はアカガイならではの香りである。
この香りだけで財布の紐が緩むと言ってもいいだろう。
項明水産、鈴木項太さんに感謝致します。
項明水産
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