手負いの麦イカを開き干しに
麦イカに、初夏近きを感じてしまう

麦イカ(スルメイカの若い個体)は頭をかじられてはいるが、刺身にだってなる。
問題ありの売れない水産生物ってとても魅力的なのだ。
いつの間にか連れてきたもので、何にしようかな?
と考えて、干すことにする。
外がぴゅーぴゅーで干もの日和なのである。
立て塩は3分なので非常に薄塩である。
干ものを作るのは湿度よりも風かも知れない。
一夜明けると見事に干し上げっていた。
後は焼くだけ、だ。
麦イカなので柔らかい。
それだってとても魅力的だけれど、干したイカを焼いた香りって、文字に出来ないところがある。
濃厚なうま味が舌に広がるのも魅力的だ。
こんなに小さな、手負いのイカがこんなにおいしいなんて。
魚にかじられてもおいしければ、売ればいいんじゃないかな?