男鹿のワカメはいいワカメ、ワカメ飯
ご飯どきにいいワカメがあると、ご飯のための料理を作る

秋田県男鹿市船川の漁師、近藤亮さんにワカメをいただいた。
男鹿のワカメは、鮮度がいいことはもちろん、葉先・茎は柔らかく、めかぶはよくねばり、でとてもいいワカメだ。
東京で住んでいて、ワカメというと三陸ものが頭に浮かぶ。スーパーの売り場の基本も三陸である。
男鹿のワカメを久しぶりに食べて、日本海もワカメの産地なのだだ、という感覚がいつの間にかなくなってしまっていることに気づかされた。
さて、最近のボクはおいしそうな水産物が目の前にあると、まずはご飯用に料理することが多い。
朝ご飯どきだったので、もっとも素早く出来る、ワカメ飯を作る。
まずは水飯の用意。2合の米に対して混ぜご飯なので2合1勺の水加減。
炊き上がりまで52分である。
まずはワカメに熱を通すことから始める

ワカメの柔らかいところをさっと水洗いして湯を掛ける。
このときまんべんなくかけるのがこつ。
ワカメは熱を通しすぎると柔らかくなりすぎる

すぐにザルを揚げて、水をかけて粗熱を取る。
よく水切りをする。
これをぎゅうぎゅうと握って水を切る。
これでもか、というくらい水分を絞り出す。
ワカメと塩だけの単純な組み合わせ

まな板に乗せて、塩を振り込む。
塩は、まずは最小限加えること。
徹底的にたたき、その間にも水分を出す

徹底的に刻む。
刻みながら味見して塩辛かったら、ワカメを足し、塩が足りなかったら塩を足す。
このときにも水分が出て来るので、まな板は斜めにして、ときどき包丁で押して水分を出す。
出来上がったものを「ワカメ飯の素」という。
男鹿半島のワカメと青森の米

これを炊き上がったばかりのご飯に混ぜ込む。
蛇足だけど、今回の青森県の晴天のへきれき、おいしいお米である。
秋田県男鹿市のおいしいワカメと、青森県の米が結婚したといった感じ。
とてもシンプルな、とても日常的な味だ

このようなちゃちゃちゃっと出来るものこそが「ケ(普段)」のご飯だけど、味はゴージャス、豪華絢爛である。
問題はご飯としてうますぎることかも知れない。
ワカメには昆布と同様に豊かなうま味がある。
それがご飯の甘さと一緒になると、これ以上望めない味になる。
ちなみに朝ご飯は、ワカメ飯にワカメのみそ汁と、男鹿尽くしである。
ちなみにこの「ワカメ飯の素」は、生ワカメだけではなく、湯通し塩蔵ワカメでも、また乾燥した増えるワカメでも作れる。
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