4月になるともっと、マアジはうまくなる
相模湾のマアジはこれからどんどんよくなる

神奈川県小田原魚市場、二宮定置にわけていただいたマアジは、あまりにもてんやわんやだったので、煮つけ、塩焼きにした。いつもながらに、まことまことに、ありがとう。
持ち帰ってすぐに頭部を落として腹を出し、尾鰭をちょんと落とす。
振り塩をして1時間程度置き、表面に出た水分を拭き取り、ビニール袋に入れて冷蔵庫と冷凍庫に1尾ずつ保存する。
振り塩さえしておけば冷凍保存しても大丈夫な出あることは、おぼえておくと便利だ。
これをご飯時にじっくり焼き上げる。
3月22日に冷蔵庫保存のを食べて、冷凍庫で1週間以上保存したマアジを焼いて、残念ではあるがこれにておしまい。
余談になるがマアジの頭を落とすと、もったいないとか、クレームをよこす人がいるが、はっきりいって愚か者である。
そのときどきの状況でいちばんいいやり方、楽なやり方で仕込むべし。
ついでに魚の置き方は、左右手前向逆でもボク的にはどうでもいいと思っている。
古事記などを引き合いに出す人がいるが、大和王権がそんなバカなことを残すはずがない。
「海背川腹」の原則は、伊勢参りが一部地域で人気が出た江戸時代中期以降のこと。
あくまでも料理店だけでの原則を一般家庭に持ち込むのはだめだ。
特に頭を落としたときなど、いちばん普及している安いガスコンロのグリルで焼いているので、きれいに焼き上がった方が上でいいのである。
料理に「で、なければいけない」ということはない。
一般人は料理に「で、なければいけない」などという専門家は排除すべし。
一般人の料理は自由自在がいい。