日本海の売れない魚、アオミシマ

ヒオドシ属について

Species Pontinus accraensis Norman, 1935/Ghanean rockfish/アフリカ大陸東岸
Species Pontinus castor Poey, 1860/Longsnout scorpionfish/大西洋中南米周辺
Species Pontinus clemensi Fitch, 1955
Species Pontinus corallinus Miranda Ribeiro, 1903/ブラジル沿岸
Species Pontinus furcirhinus Garman, 1899
Species Pontinus helena Eschmeyer, 1965/ベネズエラ〜スリナム沿岸
Species Pontinus kuhlii (Bowdich, 1825)/Offshore rockfish/アフリカ西岸・北西岸、スペイン
Species Pontinus leda Eschmeyer, 1969/アフリカ南西岸
Species Pontinus longispinis Goode & Bean, 1896/大西洋アメリカ南北大陸東岸
Species Pontinus macrocephalus (Sauvage, 1882)/ヒオドシ
Species Pontinus nematophthalmus (Günther, 1860)/Spinythroat scorpionfish/北アメリカ大陸南東岸〜ブラジル沿岸
Species Pontinus nigerimum Eschmeyer, 1983/Blacklash scorpionfish/西インド洋
Species Pontinus nigropunctatus (Günther, 1868)/St. Helena deepwater scorpionfish/南西大西洋セントヘレナ
Species Pontinus rathbuni Goode & Bean, 1896/Highfin scorpionfish/西大西洋
Species Pontinus rhodochrous (Günther, 1872)/西太平洋インドネシアほか
Species Pontinus sierra (Gilbert, 1890)/Speckled scorpionfish/東部中央太平洋カリフォルニア海流域パナマ
Species Pontinus strigatus Heller & Snodgrass, 1903/Stalkeye scorpionfish/ガラパゴス諸島周辺
Species Pontinus tentacularis (Fowler, 1938)/西インド洋、フィリピン諸島
Species Pontinus vaughani Barnhart & Hubbs, 1946/Spotback scorpionfish/中部東太平洋バハカリフォルニア、メキシコ沿岸


なんとなく料理すると味のない魚だけど、料理次第で生きる


さて、魚食普及に重要なのは水産物の知識である。最近、未利用魚、未利用魚と騒がしいが、ちゃんとわかっている人いるんだろうか。厳密な意味での未利用魚は存在しないのに未利用魚という言葉が一人歩きしている。むしろ低価格魚としたほうがいい。
当然国内各地で聞取をする必要があるが、例えば漁業者に聞いてもいいが、加工品業者、買受人(大卸・仲卸)、小売業の話も重要であり、消費者も重要だということを忘れている人がいる。むしろいちばん未利用魚がわからないのは行政、そして漁業者かも知れないという現実も知るべきだ。
また最近、未利用魚にマイナー魚を加えるなど、魚価の変動を知らずにいろいろ語る、間違ったことを言うヤカラまでいる。
魚価を知らなければ、未利用魚はわからない。そのためには、日常的に魚を買っていないとダメだが、そんな人間見た事がない。


ミシマオコゼ科という見た目の悪い、マイナーな魚群の中では比較的水揚げの多い魚である。
太平洋沿岸でも水揚げがあるものの、本州日本海側での水揚げが圧倒的に多い。
太平洋側ではあまりまとまってとれないので未利用魚ではなく、日本海側の未利用魚と考えるとわかりやすい。
砂地にいる魚のなかでは比較的大きくなる。当然、目立つ、だけれど人気がないという魚である。
色や姿は途方もなく悪い。見た目からして手が出ない。
見た目が悪い魚ほどうまいというけれど、味も今ひとつおいしいとは思えない。
しかもこのミシマオコゼ科にはミシマオコゼがいる。こちらも売れない魚ではあるが、同じように並べて同じように調理すると、どうにもこうにもアオミシマに箸が伸びない。身に味がないのである。
味が劣るので売れない、使われない未利用魚である。

刺身は韓国風にコチュジャン酢とかごま油塩とか臨機応変に


和の考え方である素材本来の味を生かす、などと考えては行けない。
料理はルール無用である。
バターでも、コチュジャンでもなんでもかんでもいいので、使っておいしい味に仕立て上げるべきだ。
我が家では煮つけにするとき、こってこってに甘辛く煮てしまう。こうすると意外にくせのない白身なのでおいしく食べられる。
ついでに言えば活魚は売れる可能性が高い。
ただし、釣りや定置網に入れば活魚になるが、底曳き網ではそれも不可能に近い。
ちなみに活魚の刺身をごま油と塩で食べると、とてもイケル味である。

本種などは、売れない魚なので非常に安い。
問題があって安い魚も食べ方でおいしいのだ、の典型のような魚だ。
魚料理を提供する側としてはやりがいのある魚と思うな。


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