夏のタイラギの味は?

7月25日、八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産でタイラギを買った。
いちばん悪いときなのにビックリするくらい高い。
八王子というところは豊洲などと比べると安いにも関わらず、この値段か? と、知りあいのすし屋と顔を見合わせた。
それでもすし屋は買って行くし、ボクも1つだけ買う。
夏枯れに、大型のタイラギはありがたいくらいなのだろう。
貝殻の長さが31cm・重さは614gで、軟体の重さは2割前後と痩せていた。
生殖巣は見られなかったので、産卵後だと思われる。
ただ、下ろしたら貝柱はそれほど痩せていない。
すし屋のすごいところは重さや脇から見た感じで、良し悪しを見極めているところだ。
ボクが買おうと思ったのも、すし屋の見極めを信じたからだ。
貝柱はふくよかさに欠けていたが実にいい味であった。
食感が心地よく、うま味が非常に豊かでしかも独特のおいしい渋味がある。
甘味は後から追いかけてくるのだけれども、こちらも強い。
ついでに言うと、びら(外套膜)がやたらにおいしかった。
小さい方の貝柱も同様にうまい。
7月末日の産地不明のタイラギはアタリだったが、自分で選ぶ自信はない。