淡路のマアジはまだまだ、だけどいい味ではある

淡路のマアジは脂がなくても味がある


今月2個体目のマアジは兵庫県淡路島産で、たぶん沼島の船がとったものだと思われる。
沼島のマアジは漁にさえ出て、入荷してきたものはすべておいしい。
でも脂が乗り始めるのは、4月になってからで10月になるとがくんと脂が抜ける。
念のために。
沼島の南海域でも固体差があるようで、マアジの難しさはそのあたりにあることも忘れてはならない。

さて、春をいちばん感じるのがマアジだろう。
今回の個体は、ややというか微かにだけれど、味の上昇傾向が感じられる。
脂はあまりないものの、身に強い張りがあり、うま味が豊富である。
早くマアジの春がこないかな? と思いながら食べるといいかも。

ちなみに、午前2時から画像整理をしているので、午後1時なのに新潟県上越市、頚城酒造の「久比岐」本醸造をコップ半分だけ。

ちょうどいいサイズだし、鮮度抜群だし


市場のどこにも水産生物がない。これを、暦では春だけど、冬枯れという。
八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産でやっと見つけたのが兵庫県淡路島のマアジだ。
選んで計測すると21cm・132g で、大きさ的にはボク好みであった。
年間を通じてできるだけたくさんの個体を計測して食べてみている、2月2個体目のマアジである。
触っただけで脂がないのがわかる。
水洗いして三枚に下ろし、腹骨・血合い骨を取り、刺身にする。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。


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