アブラツノザメでサメ肝油を作ってみる
丸のままのアブラツノザメを手に入れるのはかなり面倒である

2000年を迎えてすぐ、東京都八王子市の市場で見つけたアブラツノザメのむき鮫から、青森市の田向商店にたどりついた。
青森県を始め、国内でのサメを食べる文化に関していろいろ教わった。
田向商店の田向常城さんに教わった中に、サメの肝油の作り方がある。
サメの肝臓の脂、肝油にはビタミンAやビタミンD、スクワレンなどを含まれている。これが免疫力増強や殺菌作用、また肌荒れにもきくという。
探しに探してやっと、丸のままのアブラツノザメが手に入ったので、教わった通りに肝油を作ってみる。
ちなみに、田向常城さん曰く、「タラを扱っていると手が荒れるが、サメをさばいているとすぐなおる」という。
肝の味はあっさりとくせがなく、どことなく物足りなさを感じる

アブラツノザメの肝は鮮度がいいと臭味がなく、むしろ味気ないほどあっさりしている。
田向さんは「カキに似ている」というが、マガキのような苦味や甘さはない。
弱火でじっくり時間をかけて炒る

肝を取り出して鍋に入れる。
終始弱火でから煎りする。
10分ほどで肝は細かく縮み、脂が染み出てくる。
飲んでも味らしい味はない。
出来上がった油は微かに黄色みを感じるが透明である

これを、ペーパータオルを敷いたザルで濾す。
かすかに黄色みを帯びた透明感のある油(脂)がたまる。
油に臭いはなく、さらさらしている。
これを数日掛けて飲んだが、効果の程は不明だった。
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