豊洲行ったら小さなマグロ屋のマグロパックを買うべし
醤油で和えて2時間後なので見た目は悪し、だけど

豊洲までは往復4時間かかる。10時に帰り着いて魚の処理をし、必要な部分部分を撮影している間にお昼になる。
パックから細かい身を集めてとんとんとあらくたたき、ねぎとわさびを合わせて、醤油を掛けたまではよかったが、大急ぎでシャワーを浴びている内にうたた寝をして1時間以上も意識不明になっていた。
まあ荷受けと仲卸の間を行ったり来たり、仲卸を回ったので、これは必然ではないだろうか?
せっかく醤油で和えたマグロは、味は抜群だが、変色して見た目は最低とあいなる。
醤油で和えるとできるだけ早く食べないとこのようになる。でも味はかわらない。
それにしても本マグロ(クロマグロ)の味はどっしり横綱味である。
酸味が少なく、濃厚なうま味がある。
ボクは最近、テンパ(赤身)がいちばん好き。
古今亭志ん生は大病のあとも中トロ好きだったのかな? なんて思ったり。
過ぎたる脂の豊かさだけど、まあたまにはいいだろう 、なんて思ったり。
丼の上のマグロとご飯を重ねると、味的にマグロが勝つ。
ご飯が霞み、マグロの存在感がありすぎるけど、これでいいのだ。
昔は八の身が手放しでおいしかった

散々撮影したあとの夜更けの酒の肴は「八の身」のブツである。
昼にたっぷり食べているのに、また本マを食べてもイヤじゃない。
むしろ、残りの塊部分を食べるのが待ち遠しかった。
養殖マグロとは違って、脂はほどほどであるが、そこがいいのである。
マグロの強いうま味と最後に来る酸味をしみじみ楽しむ。
「高清水 本醸造」をまさかの正二合はやりすぎである。
マグロマグロ、マグロ祭は終わらない
豊洲のマグロパックにもいろいろある

東京都、豊洲市場場内、『志吉(しよし)』でマグロパックを買った。身内の、『かね十』の隣の店だ。ご夫婦だけの店と見たがどうなんだろう。
『かね十』に挨拶に行くと、お隣のマグロ専用冷蔵庫の上に、希にパックが残っていることがあるが、午前7時前後だとなかなか手に入らない。
前回は最近小池さん状態になっている、『かね十』さんと雑談にふけっている間にパック全部が消えていた
豊洲市場場内の大物の店で、パック専用に切りつけている店もあるが、狙いはこのような小さな店のパックである。
パック用のマグロではなく、店で下ろしたマグロの、冊にはならない部分を安く売ってくれる。
今回やっと手に入れたのは頭の目の上の身で、俗に「八の身」とか「頭の身」などという。最近、脂の少ない、中骨周りの、中落ちがいいのだけど、そんな贅沢は言っていられない。
今回は、またまた『かね十』さんと雑談している内に、帰り支度をそそくさと始めており、産地が聞けなかった。少し残念。