ヒラソウダのなまり節と湖北産里芋煮
いかにヒラソウダのうま味を里芋に吸わせるか、が重要
滋賀県長浜市で、不揃いで見た目の悪い里芋を買ってきた。いろんな人と会って話を聞いたり、魚すくいをして、昼遅くに直売所にいったので選べなかったのだ。
ところが、下ゆでしていて気がついた。
思った以上にいい里芋であることを。
我ながら野菜を見る目がないな、と痛感する。
それにしてもヒラソウダのうま味を吸い取った里芋を口に放り込んだら、ラララ♪ な気分になった。
ウマスギ、ゴー、ゴーだ。
里芋の品種はわからないが、ねっとりして甘い。
ちょっと柔らかく炊きすぎた、と思ったのに煮崩れしていない。
ヒラソウダのなまり節のうま味もあるし、煮たなまり節自体がおいしい。
今回は醸造ものである酒もみりんも使わなかったけど、これも正解の正解だった。
問題があるとしたら、ウマスギな里芋煮はついつい一気食いしそうになることだ。
大急ぎで半分タッパーに移して皿までなめる。
ちなみにご飯も酒もなく、相棒は冷たい凍頂烏龍茶だけだ。
上等の里芋とヒラソウダの自家製なまり節で作る
11月18日、八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産、クマゴロウが城ヶ島が見える東京湾口あたりで釣り上げたものである。
こっそりもらってきたけど、これがとてもでぶで、触っただけで脂を感じる見事なヒラソウダだった。
体長40cm・997gだけど釣った人に悪いので1㎏としておく。
以上は前回書いた。
刺身などにした残りの血合いなどは強い塩水でゆでて放冷。1日外で干して、冷凍保存して置いた。
これを滋賀県長浜市の直売所で買った里芋と煮つけにする。
カツオ・マグロ類は生で野菜と煮てもおいしいが、なまり節にしておくと、より味わい深い。
なまり節は包丁で切ってはいけない。
骨が小さくなって身に散らばるからだ。
手で食べやすい大きさにする。
里芋は皮を剥き、塩でぬめりを流し。
下ゆでしておく。
これを砂糖・醤油・水で煮上げる。
好みでみりん、酒を使ってもいい。
仕上げに柚子を振る。
■舵丸水産は、一般客に優しく、水洗い・下ろしなどをやってくれるので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。