持ち帰ったら必ずおいしく食べる。ウルメイワシ
「みそたたき」は非常に優れた料理法なのである
能登半島の豪雨を見てもわかる、北海道の昆布の異常な高騰からも感じる。温暖化はあきらかに崖っぷちに来ている。加速状態になったら止めることは出来ない。1年の内半分は外出不可能となりかねない。一刻も早く個々にでもいいので省エネをすべきだろう。
温暖化をとめるのは、小さな事から始められる、とボクは思っている。ものを大切に使い、できるだけ車に乗らない、車は軽にする。
またエネルギーを消費する食べ物はなるべく避けるだけでもいい。
国内水揚げだけで、国内需要を満たすことができるのに、大量のエネルギーを使って魚を輸入している。養殖も同様である。
そんな現状を知り、国内で水揚げされている魚は、選択的に食べないで、多種類を多様に食べる、余すところなく消費するべきである。
いきなり、小さな話になるが、その意味で「みそたたき(なめろう)」はとても優れた料理法だと思っている。
多種多様な水産生物が使えて、しかもおいしい。
ウルメイワシの「みそたたき」は中骨も腹骨もそのままに、徹底的にみそとたたいただけなのに、ご飯のすすむおかずだし、焼酎にも合う。
イワシ類の中でも、生の状態でのうま味がもっとも豊富である。
みそや夏の香辛野菜の中に混ぜこぜになってもウルメイワシここにあり、と叫んでいるごとく味が浮き上がってくる。
今回は甘口の徳島県産、『かねこみそ』を使ったので、余計にご飯に合うのかも知れないが、デブには危険なおかずである。
2杯目を「みそたたき茶漬け」にするとなおうまい。
計測のために持ち帰ったはずなのに、おいしいおいしいとボクのお腹に消えた。
持ち帰った目的は、本当に計測のためだったのか?
丸干しにはなるサイズなのでもっと高くてもいいはず
9月20日、小田原魚市場、二宮定置はやや低調であった。
そんなときに限ってボクが好きなものが揚がる、というアンバランスな状況となる。
そんな中、計測のために持ち帰った魚が何固体かある。ウルメイワシもそのひとつだ。
体長15cm・35g 前後なので丸干しサイズである。
3固体だけ持ち帰ってきたので、「みそたたき(なめろう)」を作る。
水道水が温いので保冷剤を入れた水でざっと洗う。
頭部・尾鰭を落とし、内臓を取り、全鰭をむしり取る。
これにみそ、みょうが、青じそ、にんにくを加えて、よく研いだ包丁でたたく。
二宮定置のみなさん、Kai’s Kitchenのカイくんなどなど、お世話になりました。