ヤワラボウズイカ

Scientific Name / Austrorossia bipapillata (Sasaki,1920)

ヤワラボウズイカの形態写真

外套長5cm以上になる。外套幅は外套長の70-80%で全体に丸く非常に柔らかい。
ヤワラボウズイカの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
外套長5cm以上になる。外套幅は外套長の70-80%で全体に丸く非常に柔らかい。外套長5cm以上になる。外套幅は外套長の70-80%で全体に丸く非常に柔らかい。外套長5cm以上になる。外套幅は外套長の70-80%で全体に丸く非常に柔らかい。
    • 珍魚度・珍しさ

      ★★★
      がんばって探せば手に入る
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    軟体動物門二鰓亜綱頭足綱ダンゴイカ目ダンゴイカ科Austrorossia属

    外国名

    学名

    Austrorossia bipapillata (Sasaki,1920)

    漢字・学名由来

    漢字/柔坊主烏賊 Yawarabouzuika
    由来・語源/水分が多く、見た目の感じからか?
    佐々木望が命名した可能性が高い。
    Sasaki
    佐々木望(ささき・まどか/明治16年〜昭和2年 1883年〜1927年)。広島県広島市生まれ、ハンガリー、ブダペストで客死。動物学者。軟体類とくに頭足類の分野で大きな業績を残す。多くの軟体類を記載。

    地方名・市場名

    ミミダコ ミミタコ ミンダコ
    場所鹿児島県鹿児島市 備考「耳鮹」。 参考田中水産 

    生息域

    海水生。大陸棚下帯。
    駿河湾、土佐湾、九州南部沿岸、琉球列島。
    台湾、フィリピン。

    生態

    基本情報

    駿河湾、遠州灘、熊野灘、土佐湾、東シナ海での底曳き網に混ざる。まとまってとれることがあり、細々とではあるが食用となっている。
    珍しさ度 珍しいイカではないが探して見つかるというわけにはいかない。底曳き網の漁期で底曳き網のある太平洋・東シナ海などでの漁港、漁港周辺で探すしかない。

    水産基本情報

    市場での評価/鹿児島県周辺で流通するもので、全国流通しない。
    漁法/底曳き網
    産地/鹿児島県

    選び方

    表面がぬめっていないもの。退色して白くなっていないもの。

    味わい

    旬は子持ちの秋から冬ではないかと思われる。
    小型のイカでワタなどを除去すると非常に歩留まりが悪くなる。そのまま丸ごと使っていい。貝殻などは気にならない。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    ヤワラボウズイカの料理・レシピ・食べ方/煮る(煮つけ)
    ヤワラボウズイカの煮つけ なんどか煮つけにしているが、きれいに上がらないし、味がくどくなる。今回はざっと水洗いして、一度丸ごと湯通しして冷水に落とし、表面のぬめりと粗熱を取る。これを酒・砂糖・醤油・水で煮てみた。
    水分が多いイカ・ので強く縮むが卵・白子などに味があり、身は煮ても締まらず甘味がある。煮イカは絶品だった。

    関連コラム(料理法・レシピ)

    記事のサムネイル写真ヤワラボウズイカ、もっと早くちゃんと料理すべきだった
    鹿児島県鹿児島市、田中水産からヤワラボウズイカがやってきた。鹿児島県の東シナ海側、阿久根のタカエビ(ヒゲナガエビ)漁に混ざるものでミミダコ、ミンダコなどと呼ばれ・・・ 続きを開く

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/田中水産(鹿児島県鹿児島市 ■http://tanakasuisan-kagoshima.com/)
    『新・世界有用イカ類図鑑』(奥谷喬司 全国いか加工業協同組合)
  • 主食材として「ヤワラボウズイカ」を使用したレシピ一覧

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