ニセマツイカ

Scientific Name / Todaropsis eblanae (Ball, 1841)

代表的な呼び名ニセイレックス

ニセマツイカの形態写真

外套長雄16cm・雌27cm前後。外套膜は太く短い、鰭は左右に広い菱形、漏斗軟骨は逆Tの字型。[写真は若い個体]
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外套長雄16cm・雌27cm前後。外套膜は太く短い、鰭は左右に広い菱形、漏斗軟骨は逆Tの字型。[写真は若い個体]外套長雄16cm・雌27cm前後。外套膜は太く短い、鰭は左右に広い菱形、漏斗軟骨は逆Tの字型。[写真は若い個体]
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★
      まずくはない

    分類

    軟体動物門頭足綱鞘形亜綱十脚形上目ツツイカ目開眼亜目アカイカ科Todaropsis属

    外国名

    学名

    Todaropsis eblanae (Ball, 1841)

    漢字・学名由来

    漢字/偽松烏賊 Nisematuika
    由来・語源/「松烏賊(まついか)」はスルメイカの地方名。スルメイカに似ているが別種という意味。

    地方名・市場名

    生息域

    海水生。
    鹿児島湾。
    東大西洋、地中海、南シナ海、オーストラリア北西沿岸・北東沿岸。

    生態

    基本情報

    大西洋や南シナ海、オーストラリアなどに生息することが確認されていた。特に大西洋では漁業対象である。これが鹿児島県で見つかったもののそのメカニズムはわかっていない。
    やや水分が多く、イカらしい風味にも欠けるものの、大量にとれれば加工品などの材料として使えそうだ。
    国内では鹿児島湾で初めて発見されたもの。ある程度まとまってとれたものの、後が続かない。国内で定着しているのかなども不明。

    水産基本情報

    市場での評価/鹿児島県鹿児島市鹿児島市中央魚市場で競りが行われたが、単発に終わる。一定の評価はない。
    漁法/底曳き網
    産地/鹿児島県

    選び方

    味わい

    旬は不明。
    若い個体だけの評価だが水分が多く、イカらしい風味は少ない。
    皮は剥きやすく柔らかい。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    ニセマツイカの料理法・調理法・食べ方/煮る(煮つけ)、焼く(干もの)、生食(湯引き)

    ニセマツイカのげそ煮つけ 胴体(外套膜)よりも足(腕)の方が大きいイカなので、ここではげそだけを使った。煮るという料理法には胴よりもげその方がうまいかも知れない。げそはまず湯引きして冷水に落として表面のぬめりを流す。これを酒・砂糖・醤油・水で甘辛く煮る。さっと煮るだけで軟らかく、煮染まりやすい。いいおかずになる。

    ニセマツイカの湯引き 単に皮を剥き、刺身にすると味がない。食感も悪く、イカらしいうま味にも乏しい。皮を剥き、水分をよく拭き取る。これを塩を入れた湯に通して氷水に落として、ふたたび水分をとる。これで食感もうま味も増すが、スルメイカなどと比べると味がない。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/上田幸男さん
    『世界イカ類図鑑2005』(全国いか加工業協同組合)
  • 主食材として「ニセマツイカ」を使用したレシピ一覧

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