トゲナシチビキ

Scientific Name / Emmelichthys karnellai Heemstra and Randall, 1977

トゲナシチビキの形態写真

26cm SL 前後になる。全体に赤く断面が円形に近く細長い。背鰭は2でよく離れていて間に棘(遊離棘)がない。尾柄部に隆起がない。鰓腔後縁背の方、胸鰭上方起部の線よりも少し上に肉質突起がある。[静岡県沼津産]
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26cm SL 前後になる。全体に赤く断面が円形に近く細長い。背鰭は2でよく離れていて間に棘(遊離棘)がない。尾柄部に隆起がない。鰓腔後縁背の方、胸鰭上方起部の線よりも少し上に肉質突起がある。[静岡県沼津産]背鰭は2でよく離れていて間に棘(遊離棘)がない。鰓腔後縁背の方、胸鰭上方起部の線よりも少し上に肉質突起がある。
    • 珍魚度・珍しさ

      ★★★
      がんばって探せば手に入る
    • 魚貝の物知り度

      ★★★★★
      知っていたら学者級
    • 食べ物としての重要度

      ★★
      地域的、嗜好品的なもの
    • 味の評価度

      ★★★★
      非常に美味

    分類

    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目ハチビキ科ロウソクチビキ属

    外国名

    学名

    Emmelichthys karnellai Heemstra and Randall, 1977

    漢字・学名由来

    漢字/棘無血引 Standard Japanese name / Togenashitibiki
    由来・語源/第1背鰭と第2背鰭の間に遊離棘がないため。
    〈本種は、Yoshino and Kon(2000)によって、琉球列島沖の100m以深から釣獲された標本に基づき日本初記録として報告され、和名を与えられた〉。『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)

    地方名・市場名

    生息域

    海水魚。水深90-275m。
    伊豆諸島大室出 し、奄美大島、琉球列島。
    ハワイ諸島、マリアナ諸島、ソサエティ諸島、イースター島。

    生態

    基本情報

    駿河湾、伊豆諸島などでも揚がるが、主に鹿児島県島嶼部以南で水揚げされる魚だ。非常に希に揚がる魚で、珍魚といっても過言ではない。当然、国内での生息域なども不明な点が多い。
    珍魚度 国内において珍しいかどうかも不明。ハチビキ科の魚は同定が難しいので、本種かどうか見分ける能力が必要となる。

    水産基本情報

    市場での評価/ハチビキ科のロウソクチビキやハチビキの若い個体と同様に雑多な魚として扱われている。非常に安い。
    漁法/釣り、底曳き網
    産地/静岡県、鹿児島県、沖縄県

    選び方

    触って張りのあるもの。赤い色合いの強いもの。

    味わい

    旬は不明。
    鱗は小さくとても硬い。皮は厚みがあって強い。骨はあまり硬くない。
    身色が薄赤く血合いはもっと濃い赤をしている。

    栄養

    危険性など

    食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)

    トゲナシチビキの料理・レシピ・食べ方/生食(刺身)

    トゲナシチビキの刺身 10月の個体は三枚に下ろす時点で脂が感じられた。この時季が旬である可能性がある。
    水洗いして三枚に下ろし、腹骨・血合い骨をとって皮を引く。刺身状に切る。
    全体に脂が乗っていて、皮直下に脂の皮膜がある。口溶け感が強く感じられ、甘いと感じ、後からうま味がくる。非常に美味だ。

    好んで食べる地域・名物料理

    加工品・名産品

    釣り情報

    歴史・ことわざ・雑学など

    参考文献・協力

    協力/青木修一さん(佐政水産 静岡県沼津市沼津魚市場)
    『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)
  • 主食材として「トゲナシチビキ」を使用したレシピ一覧

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