体長30センチになる。紡錘形で細長いがヒメと比べるとずんぐりしている。背鰭の後端に黒い小さな斑紋がある。脂鰭がある。頭部はヒメと比べると突出し、第1背鰭第1軟条が糸のように伸びる。[20.5cm・142g]
イトヒキヒメの生物写真一覧 (クリックで上に拡大表示)
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珍魚度・珍しさ
★★★★★
一生出合えない可能性大魚貝の物知り度
★★★★★
知っていたら学者級食べ物としての重要度
★★
地域的、嗜好品的なもの味の評価度
★★★
美味
分類
硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区真骨亜区正新骨下区円鱗上目ヒメ目アオメエソ亜目ヒメ科ヒメ属外国名
学名
Hime formosana (Lee & Chao 1994)漢字・学名由来
漢字 糸引比女 Itohikihime
由来・語源 ヒメの仲間で第一背ビレの軟条が糸のように伸びる。
小種名 formosanus 台湾の。タイプ標本の産地が台湾高雄沖だから。地方名・市場名 ?
生息域
海水魚。大陸棚縁辺域。
[神奈川県茅ヶ崎沖]、駿河湾、[愛知県蒲郡沖]、和歌山県沖、高知県、鹿児島県指宿、沖縄県、東シナ海。
台湾、オーストラリア北西岸。生態
ー基本情報
相模湾以南のやや深場に生息する。見た目はヒメというこれまたマイナーな魚とそっくりである。ヒメは底曳き網などで揚がり、小さいのでときに廃棄されることもある。そのヒメと一緒にとれることが多く、ヒメと混同されている可能性が高い。
珍魚度 珍魚そのもの。見た目は標準和名のヒメに似て、同じような場所にいるようだが、探しても出合うのは至難。水産基本情報
市場での評価/単体での流通はない。
漁法/底曳き網
産地/愛知県選び方
触って張りのあるもの。退色していない赤いもの。味わい
旬は不明。
鱗は柔らかく取りやすい。皮はやや厚みがあり強い。骨は柔らかい。問題となる血合い骨は細く長い。
白身で水分が多い。煮ると程よくしまる。栄養
ー危険性など
ー食べ方・料理法・作り方 (基本はオススメ順掲載です)
好んで食べる地域・名物料理
ー加工品・名産品
ー釣り情報
ー歴史・ことわざ・雑学など
ー参考文献・協力
協力/マル幸水産(東京都八王子市)
『日本産魚類検索 全種の同定 第二版』(中坊徹次編 東海大学出版会)