魚の呼び名08 和歌山県周参見の、おけいさん
確かにミギマキは美人顔
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ミギマキはタカノハダイ科の魚である。
国内海域にいる、この科の魚はタカノハダイ、ユウダチタカノハ、ミギマキで、特徴は、岩礁域(磯)にいることと、関東・新潟から九州まで、台湾くらいまでと生息域が狭いことだ。
3種類ともマイナーな魚ではあるが、食用魚で流通する。
もっとも流通量が少ないのがミギマキである。
さて、和歌山県周参見(現すさみ町)でミギマキを「おけいさん」という。
『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929)に〈「昔おけいという女あってこの魚の色彩の鮮明な如く常に濃艶なる装をしてゐたゆえ名づく」といふ。〉とある。
ミギマキは口に紅を差し、黄色と黒のツートーンで目立つ。
華やかでもある。
昔いた、「おけい」という女も派手で色っぽくて目立つ存在だったので、魚の名となった、ということである。
「じょろうだか(女郎鷹)」は、女郎(遊女)のように派手なタカノハダイ(鷹の羽鯛)という意味、「みこちょ」も「巫女」からで、目立つからだろう。
ちなみに紀州(和歌山県と東紀州・三重県西部)での呼び名が現在まで多く残っているのは、宇井縫蔵(1878年/明治11、 和歌山県田辺生まれ。和歌山県や旧紀州藩の生物を調べ、後に郷土史の研究もする)がいたからだ。
また、宇井縫蔵の『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929)の名を分類し分かりやすくしたのが渋沢敬三である。
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