202506/22掲載
無類のうまさ、北海道様似産本マスのルイベ
おいしさの幅が非常に広い本マスの刺身

過去にさばきたての本マス(サクラマス)を、北海道で何度か刺身で食べているが、アニサキス症にはなっていない。
ただ寄生虫に恐怖を感じている人、抗体を持っている人には脅威だと思うので、定法通りに−20℃で一日以上凍らせた。
半溶けの状態で刺身にして、じょじょに溶けていく味の変化を楽しんでみた。
ちなみにサケ科の魚は凍らせても味的には問題なし、と教えてくれたのは岩手県の民宿のオカミサンである。
脂ののったサクラマスの身は冷凍しても何ら変わりがない。
サケ科には特有の強いうま味があり、またサケ独特の匂いもある。
この匂いがあるからサケと言えるのだろうが、脂ののったサクラマスにはこの匂いが少ない。
それにしても6月のサクラマスは脂がのっている。
切りつけたみが溶け出すと同時に表面の脂がにじみ始める。
当然、脂の口溶け感が甘みを感じさせる。
口溶け感、匂い、甘味、強いうま味と多様な味を楽しめるのが、サクラマスのよさかも知れない。
酒は40年振りくらいに買った「雲海」の水割りを1杯だけ。