202506/22掲載

高知県産解凍刺身用ハチビキの刺身

想像していた味の数倍の美味に数倍驚く


スーパーに行くときは水産生物を調べているボクと、実に平凡で無知なボクを一緒に連れて行く。
通やグルメは掃いて捨てるほど、例えば3月の粗大ゴミ置き場のごとくいるが、平凡でありきたりな人間はめったにいない。
ボクは常に平凡でありきたりな人間でいたい。

そんな平凡でありきたりな人間が見つけたのが、高知県産解凍ハチビキの刺身用フィレだ。
これが王貞治の一本足打法で殴られたくらいおいしいかった。
まあ、非常に安いのもあり、きっとまずかろうと思って食べたので、想像したものと、実際に食べたものとの差が極端に大きかったせいでもある。

ハチビキはうま味成分が豊富で、舌に乗せても味がだれない。
しかもこくがあるのは、脂が乗っているせいだ。
ムムム、冷凍して解凍してもこーんなにおいしいなんて、平凡でありきたりな人間のボクは知らなかった。

見た目は最悪だけど、ハチビキは鮮度がよくてもこんなもんだ


念のために簡単計測値を。
高知県産冷凍ハチビキを解凍したものは、片身で18cm・重さ128gだ。
個人的にはゆうに3人前の刺身になると思う。
今どきの冷凍技術はすごいのかも知れない。
ついでにいうと、この品を出したスーパーの方に敬意を表したい。

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ハチビキのサムネイル写真
ハチビキJapanese rubyfish 台湾/史氏紅諧魚、紅鰱魚、紅肉欉仔、紅嘴唇仔、紅唇仔、紅魚仔、白肉蒜,紅肉蒜海水魚。水深65〜300メートルの岩礁域。青森県下北半島、茨城県、小笠原諸島、千葉県館山から土佐湾の太平洋側、宇和海、・・・・
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