202506/20掲載
山口県仙崎の「おきゅうと」
名前は「おきゅうと」なのにコンニャク型

八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に山口県長門市仙崎から「おきゅうと」が来ていた。
「おきゅうと」というと福岡県福岡市で作られているものが有名であるが、流通上では山口県の方が多い。
福岡県と山口県のものは名前だけは同じだけど、福岡県のものは楕円形で平べったいし、山口県のものはコンニャク型である。
原料にエゴノリなど(複数の紅藻を使っているようだ)を使い固めたものは、青森県から新潟県、京都府のものを集めている。
福井県、鳥取県や島根県でも作られていたようであるが、手に入れていない。
コンニャク型で「えご」、「えごのり」、「いご」、「いごねり」、「うご」など呼び名の音は似かよっているものがある。
これを「えごうごいご類」とて、これらを作ったり食べたりしている地域を「えごうごいご地域」としたい。
呼び名「おきゅと地域」は今のところ、福岡県と山口県のみ。
山口県のものは名前は福岡県と同じ「おきゅうと」だけど、形はコンニャク型で「えごうごいご類」である。
個人的にはこのエゴノリで作った硬め物すべてが好きだ。
たぶんカロリーゼロというのもうれしい。
酢みそで食べてもいいが、辛子酢醤油で食べることが多い。
この「おきゅうと」の食べ物としてのニッチがわかりにくい。
福岡県の「おきゅうと」が朝ご飯に出て来たのは嬉しかったけど、おかずには、もちろんボクに限ってだと思うが、ならない。
ある意味ところてんを食べるようにそれだけで、海藻の強い風味を楽しんでいる。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。