202504/26掲載

宮城県産目光の天ぷらで昼ご飯

目光とノビルはともに個性的


市場で「目光」と呼ばれている魚は、昔は千葉県銚子以北で揚がったらマルアオメエソ、南で揚がったらアオメエソなんて摩訶不思議な話がまかり通っていた。
例えば、茨城県のマルアオメエソと駿河湾のアオメエソを並べてもまったく違いがわからない。
個人的には同種だとしか思えない。
それで産地によって種を分けるしかなかった。
この銚子以北のマルアオメエソが消滅してくれた(シノニムとなる)ことは、まことに目出度い。
ただし、このアオメエソ属の画像は膨大なので、データの合体になかなか手をつけられないでいる。
しかもバケがいる。

この手頃なアオメエソ(目光)を一つかみ買って、八王子総合卸売センター、八百角でノビルを買って天ぷらにして、乾麺のそばをゆでて……。
これがボクのお昼となりぬ。
そばつゆは、めじか節厚削り節(マルソウダ)を煮だし、砂糖・醤油でつゆにして、追い鰹(かつお節削り節)をしたものだ。

実に地味だけど、季節感ありすぎのお昼だ


アオメエソの天ぷらはさくっと揚げると中の身に強い味がある。
皮の風味もいい。
天種はひとくせなければ、よい天種とはならないが、そのひとくせがある。
山門に入ることのできぬノビルの味は個性的である。
揚げるとニンニク以上に匂いが強い。
それとアオメエソの天ぷらが合う。

これにてお昼としたが、デザートは近所の酒まんじゅうひとつ、也。

市場でちょちょいと天種を探して見つけたアオメエソ


八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に宮城県石巻市からアオメエソが来ていた。ちょっと小振りだけど鮮度がいい。
朝昼晩と魚を食べる日々なので、揚げ物(天種)が食べたかったので、3,4尾袋に放り込む。

帰宅して水洗いする。
背鰭をハサミで切り取り、腹開きにする。
弱めの振り塩をして昼まで保存。
八王子総合卸売センター、八百角で買った、ノビルと一緒に揚げる。
ともに小麦粉のまぶし、衣をつけてノビルは低温から中温で、アオメエソは高温で揚げる。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。

このコラムに関係する種

アオメエソのサムネイル写真
アオメエソBigeyed greeneye, 青眼魚、大眼青眼魚海水魚。水深150-620mの大陸棚縁辺から斜面上部。海徳海山、相模湾〜九州南岸の大平洋沿岸、新潟県、富山湾、若狭湾、・・・・
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