ミニなタチウオのグリエ

魚的な見た目から遠くしてみた


タチウオの半身にオリーブオイルと全粒粉を混ぜ巻き込んでいるので、全体に香ばしく焼き上がり香り高い。
見た目が魚料理的ではない。

分解するときれいじゃないけど、中は半液体と化している


今回は撮影のためにナイフで中心部分を縦に切った。
表面だけが油でコーティングされて香ばしく、中は半液化した状態になっている。
全粒粉は火を通すと餅っとした食感になる。
粉と言うよりも穀物そのものを食べているようだ。
魚単体では単なる魚料理になってしまうが、ここに穀物が入ると、別種の、例えば甘くない洋菓子のような味になる。
小さい割りにボリューム感がある。
グリエは上火で香ばしく焼き上げたための料理名である。

ジンソーダ割りに香酸柑橘類、カボスを投げ込んでみた


合わせたのはジンのソーダ割り、摘果カボス入り。
摘果したカボスってすばらしい。
この摘果した香酸柑橘類もっと出荷してくれないかな。

指2本以下だけど、使い道ありすぎ


今回のものは、八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に全長80cm弱、いちばん幅のあるところで指二本半あるかなしかのミニなタチウオが中途半端なところに置いてあった。よく見るとそばに指三本半以上が束になっている。
クマゴロウが東京湾で釣り上げてきた大タチの中で、1尾だけやけに小さいので邪険にされているようだだった。
それならとこっそりもらってきた。
このところあっちからもこっちからも、「タチウオいらんかね?」と連絡が入るがみな大きいのばかり。
むしろミニがとてもありがたい。
これで2品。
頭部を落とす。
背鰭をキッチンバサミでちょっきんちょきんする。
三枚に下ろす。
以上は前回書いた。
全粒粉にオリーブオイル、にんにくを混ぜ込んだものを作る。
これをタチウオの塩コショウした片身でくるくる巻き込む。
これをまずはソテーする。
下面に焼き目がついたら乾燥タイムを乗せて上火で焼き上げる。
今回の反省点は魚感を少なくして、よりたっぷり全粒粉を巻き込むべきであったこと。


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