居眠り前の軽い食事にクエのグリエを作る

じゃがいも、安い白ワインとで気取らない軽飯


食べる直前にばらばらにする。
骨もそのままににんにくとエキストラバージンオイルをたっぷりかけ回す。
仮眠前のワインの友というか、軽い食事である。
骨周りの皮や筋肉をしゃぶり、一緒に焼き上げたジャガイモを食べる。これを冷やした一升瓶ワインで洗い流す。
皮や骨周りの身にこんなに豊かな味があることは、オリーブオイルをかいするとより鮮明にわかる。
単に塩コショウしただけよりもぱきっと心に感じ取れる。
にんにくとオリーブオイルという最強の味方をつけたといった感じである。
クエの頭部を丸ごとじっくりしゃぶりつくせるのもいい。
余談になるが、ときどきイギリスのモルトビネガーとか、国内で作られた赤酢、バルサミコなどを振って食べているが味変わりしておいしい。

撮影用とは言いながら、魚は徹底的に食べ尽くす


さて、八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に長崎産のクエがきていた。斑紋がくっきり残っていたので、即買いする。
模様が違っているだけでも、大小であっても徹底的に撮影しているので、否が応でもお金がかかる。
もちろん撮影した後の料理もいろいろ考えて、できるだけ多様に作ってみる。
刺身に汁にと、ありきたりな料理を作り、たまには洋風に、と考えてのグリエだ。

簡単に申せばただ焼いてだけの簡単料理、なのだ


グリエとは、焼くと同義語だと思っている。あえて言うとオイルをかいさないで焼くことだ、とはボクの勝手な解釈だ。
昔の専門料理や暮らしの手帖の海外旅行などの記事を読んでいると、フランス料理にしてもイタリア料理にしても、そんなに手の込んだことはしていない。
メグレが川っぺりのレストランで食べているのが、焼き魚であったりする。
クエの頭部は焼きやすく左右に割り、それを上下に割る。
塩コショウして数時間寝かせる。
ローズマリーを乗せて、上火でじっくり焼き上げる。
できるだけ弱火にして時間をかけて焼き上げることで、骨についた皮がぱりっとする。
硬い骨がもろくなり、分解しやすくなる。


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