焼きうどんはイカがいい
食事にお好み焼き系を作るのって、ほんまにええんです
5月4日の遅い朝ご飯は「イカ焼きうどん」だった。
東日本で、お昼にお好み焼きはあまりない。西日本に行くと、お昼ご飯がお好み焼きということが多々ある。最近、西の旅に出ていないので、昼前後になると、やけにこのお好み焼きのソースの香りが恋しい。
昔、山口県岩国市で聞取していたまったく未知の人が連れて行ってくれたのも、お好み焼き屋だった。期待していただけに、岩国でなにもお好み焼きを食べることもない、とは思ったが、西日本で、お昼ご飯にお好み焼きの方が、むしろ自然なのだ。しかもミックスお好み焼きがとてもおいしかった。
このときほど東日本と西日本の、お好み焼きの食べ物としての位置が違っていることを強く感じたことはない。
ちょっと前のことだけど、徳島県徳島市のお好み焼き屋で、イカの焼きうどんを食べようと思ったとき、「豆玉」の文字が目に飛び込んできた。知り合いのDに甘い豆が入ったお好み焼き食べたことがありますか? と質問されたからだ。
ちなみにこれ以前にも、このときもボクは「豆玉」をまったく、ほとんど食べていない。連れがほぼ全部食べてしまったからだ。イカ焼きうどんも食べていない。2人で3つ注文したときに、麺ものはそば(中華そば)がいいと連れが言ったからだ。
できるだけ早く徳島県東部の「豆玉」を食べてみたいと思ったがすぐ忘れてしまっている。お好み焼き屋のイカうどんも食べたい。
もちろんここ数年のことだけど、ボクのお好み焼きの麺の基本にあるのはうどんである。焼きうどんが好きだったときに、子供返りしているのだ。具の基本はイカで、特にスルメイカがいい。
話が逸れ逸れになったが、連休中のボクに戻る。
近所でスルメイカのげその特売をやっていた。買いました。それでは何を作りましょうとなり、いの一番にカゴに放り込んだのが蒸しうどんだったのである。
焼きうどん作りは簡単である。
材料を集める。
キャベツ、この日はデルモンテのウスターソース(徳島では加賀屋のお好み焼きソースを使う)、蒸しうどん、板東粉(あおさ粉とも。アナアオサを特種な加工をほどこしてふりかけ状にしたもの)、鰹節粉だ。
まずは蒸しうどんを流水でほぐす。水分をよくきる。
げそ、キャベツは適当に切る。
キャベツとげそを炒めて、うどんを加える。
比較的ちゃんと炒めてウスターソースをかけてまた炒める。
コショウを振る。
これで出来上がり。
なぜか、用意していたはずの板東粉がなかった。出したはずなのにないので、カツオ節粉だけかける。
炒めたイカとソースはベスト相性だと思っている。
ヒデとロザンナを聴くようである。
うどんはむしろその愛を包み込むマントのようなものだ。
蒸しうどん、もう一玉買えばよかったと思ったけどもう遅い。