相模湾で釣り上げたアカアマダイの刺身に大感激!
魚屋釣り師は扱いが抜群にいい
アカアマダイ
たまにはヨイショすると、八王子総合卸売協同組合、舵丸水産、クマゴロウは船釣りの天才かも知れない。ほどほどの大きさのアカアマダイ(関西ではグジ)も釣るし、小型のアズマハナダイやウミヘビも釣り上げるし。
たぶん並の釣り師では、こんなに多彩に釣り上げることはできないだろう、と思っている。
大型アマダイを勝手に持って帰るのは問題があると思ったので、中を持ち帰ってきた。
体長28cm・0.47kgはボクにはベストサイズである。
今回はひたすらに刺身を食べたかったから思わず連れ帰ってきた。考えてみるともう2ヶ月以上アカアマダイの刺身を食べていないのである。
アカアマダイの刺身は魔味である。そのうまさを知ってしまうと危険である。安い魚ならいいが、財布の底をはたいて買う、といった魚なので惑溺したら破滅である。
こういうとき釣り師が知り合いだとありがたい。
その上、魚屋釣り師は扱いがいいのである。
釣り上げて24時間と少々で、死後硬直中で身が硬く、張りがある。
そーっとていねいに下ろすのがアマダイ類の基本だけど、そこまで神経質にならずともいいレベルである。
意外にアカアマダイの刺身は新しい味
アカアマダイの刺身
水洗いして三枚に下ろし、腹骨・血合い骨を取ると、身に透明感があり、脂で曇っているのがわかる。
半身分を刺身にして飯の友にする。
アカアマダイの刺身は舌に触れた途端に味が刺し込んでくる。じっくり味わうのではなく、味が勝手に味蕾に染みこんでくるのだ。
そのうま味が長々とつづきながら、脂からくる甘味も感じられる。
一瞬濃厚な、と思わせて、さらりと口中から消えてなくなり、また箸が伸びる。
この不思議なうまさは名状しがたい。
これをおかずに食べる、ご飯がうまいのは米の糖質とアカアマダイのうま味が相乗効果を生み出しているのだ。
酒を控えて控えて、我慢しているとき、酒以上に魚のうまさがわかるご飯の存在に癒やされている気がする。
次回は「白いのがいい」、と言ったが、赤いのでよかった気がする。