何もないので、いかげそビーフン

とにかくぶっ込めるものはなんでも集める

ビーフンの材料

どこの家でもそうだと思うのだけど、常備している乾麺などは1種類や2種類ではないと思う。我が家は故郷の半田素麺、そば、パスタ類数種、そしてビーフンである。
中でも、いちばん簡単にいちばん短時間に作れるのがビーフンである。近所で簡単に手に入ることもあって、常に台湾の「新竹米粉」を常備している。
ビーフンを初めて食べたのは学校を卒業して、仕事を始めてからだ。毎日深夜になるまで働いていて、中華とカレーの町といわれていたその町で、もっとも遅くまでやっている中華の店でビーフン、チャーハン、焼きそば、餃子をテイクアウトしていた。
午前3時の焼きビーフンがやたらにおいしかった。
作り方は柴田書店の中華の基礎的な書籍で覚えたけれど、朝から探しているが本が見つからないので参考文献はなし。
要するに本で作り方を覚えて、やたらに食べていた仕事場近くの中華の店の豚肉のビーフン、旧フジテレビ近くにあったちょっとお高い中華の店の海鮮ビーフン、横浜の台湾料理の店の辛い味のビーフンの味に近づけたといった、いい加減なものである。ちなみにすぐに真似をするのがボク流だ。
さて、先日買って冷凍保存しておいたバライカ(スルメイカ)のげそ、冷蔵庫で発掘した野菜たっぷり、もどしたビーフン、中華だし(確か味の素のもの)、四角い瓶のコショウ(ビーフンにはこのテーブルコショウがいい)を揃えておく。

味はサラサラと軽く、たぶんカロリーも低いと思う

いかげそビーフン

ビーフンを熱湯に1分20秒くらいつけてもどし流水でしめて、水分をよくきる。
中華鍋に油を入れて野菜といかげそを炒める。油が馴染んだら、ビーフンを入れて鍋を一振り。スープ(市場で売っている味覇に湯と塩・紹興酒・醤油で味つけする)を加えて、水分がなくなるまで炒める。
仕上げに塩コショウで味をととのえる。
ビーフンのために材料を集めるとか、買うとかはやってはいけない。あるものだけで作るのがビーフンよ、と台湾人の仕事仲間は語っていた。まことにごもっともなのだ。
料理時間は10分くらい。とてもうまいし簡単だし、しかもカロリーは低いんじゃないかな。


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