鳥羽市安楽島のヒジキを沖縄風に

鳥羽市安楽島のゆでヒジキとジョールベーコン


三重県鳥羽市安楽島、出間リカさんにいろいろ頂いた中に「ゆでヒジキ」があった。ヒジキは生ではもちろん食べられない。非常に長時間ゆで無機ヒ素を流し去って初めて食べられる。普通はこれを干して出荷するが、今回のものはゆでて放冷したもの。そのまま料理に使える。
ヒジキと言えば相も変わらず、鶏肉やなまり節で炒り煮にしたり、練り製品と一緒に煮たり。味つけは醤油ベースの甘辛味と決まっている。
ここで目にとまったのがウミンチュにいただいたジョールベーコンである。沖縄県のオキハムという会社のもので、豚の首の部分の肉を使ったベーコンである。

うま味はジョールベーコンから


脂が多いのが特徴で、フライパンに少量の油(これを呼び油と考えている。肉などから早く脂を染み出させるため)でじっくり弱火で炒めるとカリカリになる。
ここに出間リカさんのゆでヒジキを加えて脂をからめるように炒めた。
最近、塩味が苦手なので味つけはコショウのみ(一味唐辛子なども合う)なのでヒジキにからめたうま味もジョールベーコンからのものだ。
ちなみに味見してもの足りなければ醤油もしくは塩を加えるといい。青みはピーマンだ。
いつもいつも同じ味のヒジキを沖縄の味と合体させて、常とは違う味に仕立ててみたわけだ。

ベーコンにコショウなのにご飯に合う


甘味を一切加えていないのにご飯に合う。完全なる和ではなくベーコンエッグをおかずにご飯を食べているような雰囲気だ。
豚肉のジョールベーコンはかりっとして魅力的な味わいだが、健康を考えてると少しだけ不安を感じる。そこにカロリーゼロで、胃袋や腸をすっきり掃除してくれるヒジキは最高のデュオである。
三重県鳥羽市安楽島、出間リカさん、ありがとうございました!
安楽島新鮮組
https://tobabako.com/?p=1503


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