コラム

魚は近所のスーパーで 長崎県産天然ブリ切落としで2品。まずはポキ

自由な料理なのでベストを求める必要はない


赤道直下、ポキは小さな怪しい店でたむろしていた無国籍な人たちに教わる。フィリピン人の発音ではポキでミクロネシア生まれの男性は、どちらかというとポケだった。(逆だったかも)
通訳は沖縄に出稼ぎに行ったため、日本語が話せるフィリピンの優男だが、ボクの特技は言葉がしゃべれなくても仲良くなれることなので、通訳以上のことが読み取れた。

ポキは生で食べられる魚(なんでもいい)を細かく切って、ごま油とねぎなどでマリネする。
ねぎとごま油が基本だけど、ねぎは熱帯では非常に高いのでティティレム(?)という葉を使うこともあるらしい。
ポキはルール無用の混沌とした料理なので、あれがいいとか、ベストだとかくだらないことは考えない方がいい。
作ったものは総て正解である。

長崎県産天然ブリ・切り落とし(236g・税込み431円)で2品だけど、まずはポキを作った。
ねぎとごま油と、ミニトマトだけの非常にシンプルなものだが、醤油を利かせると、結構うまい。
今回はバゲットのスライスですくってはスエーデンのウオッカ、アブソルートの水割りをやり、またすくっては水割りをやる。

醤油を使っているのに、なぜかスピリッツに合うが、たぶんこれは醤油多めで塩分濃度が高いからだろう。
ミクロネシアかどこかの島生まれの男性にもらったトウガラシ(熱帯に多いキダチトウガラシ)のペーストを、楊子の先くらいの量つけると、ぐんとおいしくなる。
量を間違えると地獄に落ちるけど、最小限でツンとくるくらいだとやけにうまい。

考えてみるとブリである必要があるか、といえばない。
ブリを堪能できたかというと、できなかった。
生で食べられる魚だったら、マダイだってメジナだっていい。
白身よりも赤身の方がいいけど、赤身でなければならない、ともいえない。

ご飯にも合うのは、ポキ誕生に日本人も関わっているからだ。
蛇足だけど、キダチトウガラシのペーストは非常に危険である。
むしろタバスコやわさび、コショウなどの方が安全だと思う。

このところずーと特売しているブリ


5月、今月と、ずーと近所にある4軒のスーパーにブリの刺身が並んでいる。
みな長崎県産である。
本当にブリと言えるくらい大きいかどうかはわからないけど、非常に安い。
たぶん、そろそろ北海道でも大量水揚げが始まるのではないか?
とすると長崎県産が北海道産に置き換わるだろう。
ブリはいつの間にやら大衆魚の中の大衆魚となりにけり。

ポキを作っているとレゲエが聞こえてくる


基本的なポキの作り方。
ブリは細かく切る。大きさはお好みで。
刻んだねぎとミニトマトとブリを和えて、ごま油と醤油で味つけする。
辛みはお好みで。
ボクは使わないけど、アボカドやキウイなども合う。また海藻を加えてもいい。
ポキはルール無用なのでどうにでもしてね、といった感じ。


関連コンテンツ

サイト内検索 (Google)

その他コンテンツ

ぼうずコンニャク本

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
魚通、釣り人、魚を扱うプロの為の初めての「高級魚」の本。
美味しいマイナー魚介図鑑
製作期間5年を超す渾身作!
美味しいマイナー魚図鑑ミニ
[美味しいマイナー魚介図鑑]の文庫版が登場
すし図鑑
バッグに入るハンディサイズ本。320貫掲載。Kindle版も。
すし図鑑ミニ ~プロもビックリ!!~
すし図鑑が文庫本サイズになりました。Kindle版も。
全国47都道府県 うますぎゴーゴー!
ぼうずコンニャク新境地!? グルメエッセイ也。
からだにおいしい魚の便利帳
発行部数20万部突破のベストセラー。
イラスト図解 寿司ネタ1年生
イラストとマンガを交えて展開する見た目にも楽しい一冊。
地域食材大百科〈第5巻〉魚介類、海藻
魚介類、海藻460品目を収録。