間違いから出た美味、ハマグリの天ぷら

大間違いで作ったら大正解だったハマグリの天ぷら


ここ一年、いろんな作家のエッセイを読みあさっている。
ずーっと長いこと、『食べ物日記 鬼平誕生のころ』(池波正太郎 文藝春秋)に「ハマグリの天ぷら」が何度か登場していたはず、と思い込んでいた。
頭の端っこに、「ハマグリの天ぷら」があって、八王子総合卸売センター『福泉』まで来たら大形の標準和名ハマグリがきていた。
「ハマグリの天ぷら」挑戦は実は今回二度目、全快は衣を薄くしすぎて「地はま(チョウセンハマグリ)」で失敗している。
ちなみに、大形なら「地はま」でもいいと思っていたものの、「本はま(ハマグリ)」とは渡りに船だ。

最初の時には衣を薄くしすぎて失敗。
2度目、まぶす小麦粉を多くしてハマグリに厚着をしてもらったら大成功だった。
油から上げて二つ割りにすると肉汁がしたたる。
こうすると撮影にはいいものの味わい半減する。
「ハマグリの天ぷら」はそのままかぶりついた方がいい。

3つ揚げて、熱いうちに食べると、衣の中が肉汁で満たされていて非常に強いうま味が感じられる。
足の部分はしっかりとした食感があり、甘い。
これはきっと池波正太郎ではなく、山の上ホテルにいたときに天ぷらの場所にいた近藤文夫が考えたのではないだろうか?

などと考えたまではよかったけど、改めて昭和43年(1968)5月21日の日記を読み直すと、「ハマグリの天ぷら」ではなく、「フライ」であった。
我がデータベースに「ハマグリのフライ」のいい画像がない。
次回はフライを再撮するつもりなのだ。

休市明けにきた知多半島産のでっかいハマグリ


八王子総合卸売センター、福泉に愛知県知多半島豊浜、愛川大紀さんから大形ハマグリが来ていた。
典型的なハマグリで見た目が悪いのは老成貝だからだ。
殻長13cm前後もある。

これを剥き身にして、全快失敗した天ぷらに再度挑む。
今回は剥き身をていねいに塩水で洗い。
鰓などを取り去る。
水分をよくきり小麦粉をまぶす。
時間をおいてもう一度まぶし、濃い目の衣をべっとりつけて高温で短時間揚げる。


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