高知県白木果樹園の柑橘類図鑑3 青切りの小夏
熟してもおいしいし、まだ青くてもおいしい

高知県土佐市、白木果樹園からいろんな種類の柑橘類を送ってもらった。
現在整理中だけど、非常に難航している。
とりあえず、1種ずつ紹介していきたい。
今回は青い状態で収穫した小夏だ。
昔、築地にアカアマダイばかり仕入れる老人がいて、「都はるみだな」と言ったが、ボクには意味不明だった。
ボク以外には通じる言葉だったようなので、使ってみたい。
「小夏に都はるみだぜ」だ!
小夏にほれすぎて、イソフエフキ刺身、ハナザメの湯引きの酢みその香りづけ、メダイ兜焼きなど使い過ぎたので、だんだんワケがわからなくなる。
念のためアブソルートに落としたときには、5分の1切れくらいになっていた。
これもいい。
小夏のよさはつんとくるのではなく穏やかな酸味で、しかもその酸味に広やかさがあることだと思う。
しかも香りが素晴らしい。
口の中をとつぜんロマンスが駆け巡るようだな、小夏ちゃんと言いたくなる。
終いにくる甘味は優しい年上の女性(男性だって、どっちでもない人だってなんでもいいけどボクは女性)を思わせる。
青切りなのに丸々半分食べてもヒエェーと叫ばないどころか、おいしく食べられる。
谷山水緒さんにいただいた、みかんノートという方の書いた、『みかん図鑑』を見ると宮崎県の日向夏を高知県で栽培したものらしい。
違いはわからないが、宮崎県の日向夏も、2016年に食べた宿毛市産の小夏も、どちらもボク好みとメモしている。
完熟した小夏もまた食べてみたいものだ。
園主である白木浩一さんに感謝!
白木果樹園
https://buntan.com/