新潟市、越後新川の生物・食物図鑑13
ムラサキウニ
ムラサキウニとキタムラサキウニは縁もゆかりもない

新潟県西区五十嵐新川漁港周辺の生物・食物図鑑を作っている。
新川漁協やその周辺には自然にも、食べ物にも詳しい猛者がたくさんいる。
この猛者と一緒に波打ち際で見つけた生物の7番目はムラサキウニである。
ムラサキウニは、一般的に「紫うに」と呼ばれているキタムラサキウニとは縁もゆかりもない。
棘はキタムラサキウニよりも太く、表面が比較的つるつるとして滑らか。
棘の長さもキタムラサキウニはほぼ同じだが、ムラサキウニは中に極端に長いのがある。
一般的な食用ウニではなく、地域性の高い食用ウニである。
太平洋側では主に初夏に旬を迎えるが、新潟県での旬は不明だ。
新潟県はムラサキウニとキタムラサキウニともにとれる地域なので、こんどはキタムラサキウニを探したい。
協力/島谷将之さん・星野健一郎さん(拓洋丸)・中務謙吾さん(すべて新潟県新潟市西区五十嵐新川)