安楽島のサザエでさんで飯
さんで飯は海の味、海の香り

三重県鳥羽市安楽島、出間リカさんに送って頂いた貝類の中に「さんで(サザエ)」がたっぷり入っていた。
荷物のふたを開けた途端に海の匂いがした。
海の匂いというと「さんで飯(サザエ飯)」だろう、と素直にサザエの炊き込みご飯を作る。
炊き込みご飯は炊き上がりがご馳走だが、予想通りにふたを取った途端に海の匂いがした。
予想通りにうれしくてふわふわした。
サザエは硬くない。
たまには大人味にしたくて、生殖巣と少しだけの肝膵臓を投入してみたが、微かに苦みがある程度で子供味が好きなボクにもイケル。
けだしサザエとは海のうま味と香りそのもので、醤油との相性が抜群にいい。
朝昼晩と1日で2合を食べきった、ほどにおいしい。
さざえめし 青空真下の 海女のたなごころ
遠き鳥羽、安楽島からやってきた

サザエは北海道西岸から九州、千葉県から九州までの浅い岩礁域に生息している。
古代から食用になっており、奈良・平安時代には塩辛、干したものなどが都に送られていた。
国内でもっとも馴染み深い巻き貝である。
醤油に漬け込んでから炊き込む

サザエは剥き身にして流水でよく洗う。
足は適当に切り、くるくる巻いた生殖巣と苦みのあるワタは適当に残す。
これを生醤油に一日漬け込む。
炊飯の用意をした釜につけ込んだ醤油ごと入れて、しょうがのせん切り、少量の酒を加えて炊飯する。